マスクをするのが当たり前の生活、当たり前の社会になってもう半年以上になるが、質のいいマスクをしなければならないのは過去に散々書いてきたので、ここでは黒いマスクについて取り上げてみたい。
ファッションに合わせた布マスクがかなり流通しているけど、その大半はそもそもの目的を忘れている。夏に出回った麻のマスク、涼しげで息が楽にできますって、おいおい、それじゃあウィルスもスースー素通りだろうよ。
手作りも含む布マスクで許されるのは中に、きちんとウィルスをカットするフィルターが入れてあるものだけだ。最近の布マスクにはフィルターを入れる「ポケット」が内側についているものも多くなってきており、これならファッションに合わせてマスクを楽しむのもいいだろう。
ウレタンのマスクはポケットもないから以ての外。だんだん人のマスクを見る目が「マスク警察」のようになって自分でも怖い。
しかしいくら洗って使えますとは言ってもやっぱりマスクは衛生用品だから使い捨てが安心だと思うのだが、それでもどうしても欲しくて買いそびれたのがアディダスのマスク。発売日には店に行列ができ、公式オンラインストアではあっというまに売り切れてしまったヤツである。
実は後輩から「今、店に並んどります」とLINEが来たのだが、不織布使い捨てマスク派のわたしはさして興味を示さなかった。。しかしそれは「ポケット」があることを知らなかったからである。
ああ、それがあるんだったらフィルターを入れて、ジムや卓球でスポーツマスク、カッコいいではないか!

気が付いた時にはどこにもなく、ネット上をさまよっていたら、なんとサッカーチームとコラボしたアディダスのマスクがあることに気づいた。「日本未発売」この言葉に弱い。これで差別化できるぞ、とたくさんのサッカーチームの中から一番地味なロゴのユベントスのものを選び(そもそもサッカーに無知でロゴの見た目で決めた次第)、ポチってみた。

海を渡ってやってきたそのマスクは、思ったほどの質感ではなかった上にM/Lサイズのくせに、歳とっても小顔は小顔のわたしの顔にかなりピッタリ。塩分取りすぎてむくんだ顔には食い込むかも。
確かアディダスのマスクのレビューに「サイズがいい加減」とたくさん書いてあったような、、、急いで作ったせいなのか?縫製もまあ外国製っぽい。
3枚入りのそのマスク、1枚だけ使用してあとはメルカリ行きかと思ったら、なんと「マスクの転売禁止」策のせいで、出品できないらしい。
ああ、それでアディダスは「マスク」ではなく「フェイスカバー」と名付けていたのか。。。それでも形はやっぱりマスクなので引っかかったんだろうな。
その後もっと気づいたのはなんとリーボックでもマスクが販売していて、それがアディダスのマスクと同じもので単にロゴを変えただけの商品だということ。まあ同じ会社だから当たり前っちゃ当たり前。そしてこれも売り切れっちゃ売り切れ。
みんな気付くの、早すぎだわ。

スポーツブランドのマスクはやはりカッコいい。アンダーアーマーでもあるが何故かナイキにないのが不思議。あと気になるのはアウトドアブランドでTHE NORTH FACE ノースフェイスのマスク。ノースフェイスは今年もマルジェラなどたくさんのブランドとコラボしている超人気ブランドである。
ちなみにマスク用の高機能フィルターシートならコレ。
N95対応の不織布フィルターでPFE(0.1マイクロメートル)99%カットのフィルターは重宝する。
・1日1回の洗浄で、約1週間使用可能。
さて基本にかえって不織布のマスク。一番安全なのはサージカルマスクの条件を満たしている質のいい不織布マスクだが、世の中にもはや飽和状態といっても、本当に質のいいマスクを探すとまだまだ少ない。
しかもブルーや白いマスクはどうしても大げさに浮いてしまうし、飽きてきた。黒い服が多い自分としては、「質のいい不織布の黒いマスク」が欲しいところ。
そもそも不織布マスクになぜ柄物やカラーがないかというと、衛生用品そのものに印刷ができないからである。衛生的基準を満たすとどうしても印刷ができないというのを印刷屋に聞いたことがある。
それならまだ黒い方がいい。しかし、黒いマスク自体は探せばあるが、PFE、BFEの検査を通ったものとなるとなかなか見つからない。そしてマスクの内側が白いものが多い。女性に限った話だが白いマスクは内側にファンデーションがついて汚れが目立ちやすいのである。3種構造不織布、両面ブラック色、耳ゴムが平ゴム、PFE、BFEの検査済み、、、
散々ネット上を探し回ったあげく、やっと見つけたのがコレ。
10枚ずつ小分けのビニール包装で、1枚1枚は少し厚手に感じる。
外箱には表示がないが、商品ページにPFE、BFEの検査%がある。
これは外箱にはBFEの検査を掲載しているが、商品ページにはPFEの結果も掲載している。しかもこの外箱が他と違って薄くて洒落ていて、思わず人にプレゼントしたくなる。3層といってもそんなに分厚くないから息が苦しくならず、値段もリーズナブル。
黒いマスクは忍者か強盗がするものだったが、今やマスク社会では珍しくない。ただ、どうしてもウレタン素材や質を疑うものが多く、本当にコロナのためにあるものが少ないと思うのである。
マスクが当たり前になって、それを楽しむような心の余裕や気持ちは大切だと思うので、今後マスクを販売する会社は、本来の目的を忘れず、その上でお洒落を楽しめるようなマスク製造をしてほしいと切に願う。このコロナとの戦いはまだまだ来年以降も続くと思うから。