猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

断捨離奮闘記〜買取り業者に出してみた

猛暑の上にコロナ。暑くて叶わんのにコロナでテレワークを余儀なくされている毎日。
午前中は扇風機でしのぎ午後には電気代に慄きながらクーラーを入れる。やっと涼しくなってふと気づくと家の中が物や服で溢れかえっている。
家にいる方が散らかるのは何故っ?
 
というわけで、
どこにも行けない夏休み、真剣に家の中を片付けることにした。
とにかく若い頃から今まで買い貯めたクローゼットに入りきれない服が窓辺や照明、ドアのあちこちにまで掛かっているというひどい有様だ。
服の断捨離から決行しよう。
 
 
それにしても古着の買取業者って世の中にこんなにたくさんあるのか。。。
どこを選べばいいか分からないのでネット上で良さげなところを適当にピックアップ。あまりにもクチコミが悪いところは避ける。
こちらの準備はハイブランドからノーブランドまで、各々の業者の買取範囲が違うから、服もランクに分けなければならない。クローゼットのある服で断捨離対象のものをランクごとにハンガーに色付きテープを巻いていった。このやり方はこれ以上部屋が散らからなくてオススメである。
 
①ハイブランド
②中堅ブランド
③ノーブランドやファストファッションブランド
 
買取りには店に持ち込み、宅配買取り、出張買取りの3つの方法がある。
今回、送料、査定料、キャンセル返送料は一切無料なところでいくつか試してみた。
 

■トレファクスタイル

宅配買取りを利用。とにかくメールでの対応が迅速丁寧で素晴らしい。システムもちゃんとしてるしスタッフの教育が行き届いてる感じがした。
ただ、やはり洋服の値段はかなり低い。金額を期待するならやめたほうがいい。あくまで断捨離でもうお金はいいからとにかく無くしたい物向き。
ブランドバッグの査定も低めだったが、ちょっと傷がついているものがあったのでそれは買い取ってもらった。ハイブランド向きでもないと思う。
注意すべきは、送ったものの査定で、「まとめていくら」とされたものは全部買い取ってもらうか全部返品してもらうかしかない。まとめて査定するのはあくまでトレファクスタイル側の基準で決めるのでどれがまとめられるかわからない。「この中の一つだけ返して」とはできないのであらかじめ決心しておく必要がある。今回はそれを知らずに送ったので、「それなら返して欲しいもの」が1点あって、全部返品してもらうことになった。
ちなみにノーブランドは店舗持ち込みでのみ買い取ってくれるみたい。
スタッフの対応がとても良かったのと、返送されてきた服や靴がとても丁寧に畳んで梱包してあったので、その点は◎。

■ティファナ

リサイクルショップなので、ノーブランド・ファストファッションの洋服だけでなく靴、バッグ、雑貨、食器、化粧品など、幅広い取扱いがあるところがいい。
何でも買い取ってくれるならと、出張買取りを申し込んでみた。
いきなり「洋服や靴は二足三文です」と言われ、ある程度は承知しているものの、コムデギャルソンやラルフローレンの新品のTシャツもクズ同然の扱いで、値段付けが適当な感じだった。理由も聞かないと教えてくれないし、いちいちスマホで確認してるからナイキのプレミアものの価値やそもそもブランドをよく知らないのでは?と思われた。
バーバリーロンドンのトレンチを「襟や袖に汚れがあるから買い取れない」と言われてビックリ!後でよく見ると襟はシワの影になっているだけで汚れておらず、袖口も大した汚れではなくそのあと他で6000円で売れた。ちなみに出してみたLOUIS VUITTONは、査定が低くてびっくり。(これも他で倍以上の価格で売れた)ブランド物には向かないと思う。
洋服や靴がメインなのに、あまり買取りしたがらず帰りたそうにしていたので途中で諦めてしまった。自分で「二足三文」と言うのも、洋服に愛情がない感じ。
ただ、雑貨で未使用のLED付き鏡やイヤホンは100円とか200円とかだったがいらないので買い取ってもらった。要するに雑貨や食器など洋服以外のものの方がいいのかもしれない。
こういう業者に向いた雑貨などがもっとあればよかったのだろうけれど、ちょっと残念。あのコムデギャルソンとラルフローレンのTシャツは返して欲しいと今でも思う。
 

■retro

高級ブランド品の買取に力を入れている業者でLINE査定をやっている渋谷のブランド買取り専門店。
LINE査定に出してみたLOUIS VUITTONの査定が一番高かったので、ここはブランドの価値を知るためにも、いくつか代表的なものを送ってみた。もちろん金額次第では売っていいものばかりであるが少しでも納得いかなければ返してもらおうくらいの気持ちで。
査定額はWEB上の自分専用のページで示され、1点ずつ買取りか返却かを選ぶ仕組み。金額の理由も書いてあって、なかなかわかりやすい。
査定額はまあ期待より低かったものの、LOUIS VUITTONはもう少しなんとかならないか?とメールで交渉してみることにした。すると電話がかかってきて話すこと30分、、、理由や業界の裏話を教えてもらった。
よく最初のオンライン査定額を高めにして客をとにかく釣るやり方があるが、ブランドもののちゃんとした査定価格には自信があるという。ネットによく出てる買取り実績には嘘も多いらしい。検索にかかるようSEOにお金かけてたり、テレビCMしてるところはその分査定が下がる。自分のところで売れないと判断したものは、業者が集まるセリみたいなのがあって、マグロのセリのように売られていくらしく、そこで決まる価格が参考価格になるという。
交渉の粘りが効いたのか、買取り価格をアップしてくれたので、気分良く売却。他の査定額が合わないものは返却してもらった。ところが、返却ものと売却ものを1部間違えて送ってきて、最後の最後に残念な感じだったけど。

■エコスタイル

「ファッションに特化」していて取扱いブランドは取り扱いブランド数は、20,000ブランド以上とかなり幅が広い。季節も問わず、季節ごとに金額が変動することもないという。宅配買取りでも店頭価格と同じ値段で買取るというので、宅配買取りを利用してみた。
ハイブランドなど一部の品物は破れや汚れ、その他状態に難があっても買取りできるらしいので、バレンシアガのボロボロの財布を試しに出してみることに。そしてハイブランドではなくセレクトショップものでも買取り可能(ファストファッション、ノーブランドは不可)というところがなかなか良いところで、中途半端な(失礼!)カジュアルブランドをまとめて処分することにした。システムもしっかりしていてWEB上で売るか返却かと決めていける。
まあ、5年以上経っているものはほとんど○百円ってところで、それはそれで仕方ないけれど、状態も良く捨てるようなものでもないので、引き取ってもらえて誰かの役に立つのならそれでよしとしよう。カジュアルブランド向きである。
 
そして、買取りにもならないけど、まだまだ着れる服もたくさんあるのでそれは寄付することにした。
今はコロナのせいか、古着の寄付を受け付けているところが減ってきているんだそうだ。
以下の2店舗に注目した。
 

■洋服ポスト

大原則は、送られた方が洗濯や修繕をせずに「そのままの状態で使える衣類」であること。
事前の連絡・登録なしで送れるが、段ボールや送料はこちら持ち。一度送った衣類は、返ってこないのでそのつもりで。
でも、まだ着れる服が誰かの何かの役に立つならそれでいいと思う。大抵のところは靴下はNGなのだが、ここは靴下もOKなので、履かない新品同様の靴下がたくさんある自分には助かる。

■ツーハンズ

「キレイな古着」を安い価格で提供できるリサイクルファッション専門店をチェーン展開している。 一応買取りの形式だが、送料はこちらもちなので、ほぼ相殺である。1点当たりの平均単価が¥29くらいで送った後の品物は「全部売る」か「全部返送(送料は客負担)」のどちらかになり、一部のものだけの買取りはしてくれない。寄付のつもりで送るのにちょうどいい。
 
今回は靴下が山のようにあったので、洋服ポストに大きな段ボールを1個分送った。おかげでクローゼットの中がかなりスッキリしてきた。
 

買取りまとめ

ちなみに、以前にも洋服を買取り業者に送ったことはあったのだが、愛着のある洋服に本当に情けない値段をつけられるので、その悲しみをグッと堪える精神力がいる。
そのことを忘れていたので、業者の査定を見るたびに、今回も心が砕けてしまった。。。
 
他と比べたことはないが、自分が出す服はかなり状態はいい方だと思う。一度も着ていなかったり何回か着ただけ、履いただけでしまっておいたものも多い。売れ筋で手に入れるのにかなり苦労したものもある。
 
そんな服を売る時、業者の方の扱い方や物言いにどうしても引っ掛かってしまう。
この人はこの洋服や靴の価値をどこまで本当に知ってるんだろう???
この人は本当に洋服に愛情を持って査定してるだろうか???
もちろん商売なのでそこはドライに売れる売れないが基準なんだろう。
でも客が愛着あって手放すものに対して、愛情みたいなものがもう少し扱いにあってもいいのではないか?と思う場面も多々あった。
 
業者には各々得意なものがあるようなので、「なんでも買い取ります」というところより、その専門に特化したところのほうがいいと思う。ハイブランドも扱うというなんでも業者(いわゆるリサイクルショップ)のハイブランドの査定額は概ね低い。カジュアルブランドを多く扱うところはそれはそれで重宝である。
 
そして一番いいのはやはり自分で売ること
愛着のあるものなら尚更、面倒でも写真を撮ってメルカリラクマにあげる方が自分の納得のいく価格で売れる。長く売れないものがある日突然売れたりするので、売れないからとすぐに諦めない方がいい。クローゼットに余裕があるなら、自分で売る服にはハンガーに印をつけ、自分がお店をやってるつもりでネット上に商品を並べておく感覚でやるといい。
 
楽天のラクマはヤマト運輸の匿名配送の扱いがなかったので敬遠していたが、なんと今年の6月から始めているではないか。(ただし集荷はしてくれず、自分でコンビニに持ち込みのなる)
正直メルカリのカスタマーセンターとのやりとりにうんざりすることが多いので、これからはメルカリより手数料が安いラクマも積極的に活用したい。
 
 
そしてそもそも今回の断捨離の反省点は
「もう買うな」
である。
買うときは決して無駄とは思っていないのだが、もういい歳してクローゼットから溢れる服を、持て余しているのはやめなさい、自分。そんなに贅沢をしているわけではないのだが、とにかく「捨てられない」のである。だからどんどん溜まっていく。
残りの人生は、シンプルに暮らしたいのに。。。
これを機に、「あるもので暮らそうキャンペーン」を掲げ、今ある洋服もきちんとアイテムごとに整理した。
 
ちなみにその時に役立つのが洋服カバー。よくクリーニングから帰ってきたビニールはすぐとるようにと言われるが、洋服同士がスレないためにもカバーは必要。通気性の良い不織布のカバーがオススメだが、それだと洋服の中身が見えなくなってしまう。そういう時に半分が透明で半分が不織布のカバーが役に立つ。この東和産業のものはコスパも良いし、これでうちのクローゼットは本当に見やすくスッキリしてきた。
うちは防虫剤は他に吊るしているが、カバー自体に防虫効果のあるものもあるのでこれもオススメである。
 
75歳で亡くなった樹木希林さんが、あるときからものを持たない、買わないという生活になったそうだ。『一切なりゆき〜樹木希林のことば』という著書にもあるように、「モノがあるとモノに追いかけられます。持たなければどれだけ頭がスッキリするか」という73歳当時の言葉は、シンプルに生きることも「強さ」の秘訣と教えてくれる。
一度使い始めたら、それをできるかぎり活かして、最後まで使い切って終了させたい、暮らしがシンプルだと、気持ちもいつもせいせいとしていられるという彼女の生き方に、完全に真似はできないけど、少しでもあやかりたいと思う、そんな妙齢の夏である。
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