猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

スニーカーを塗る!カスタマイズに挑戦

ことの発端は、adidas のアディカラー NEUCLASSICS のオフホワイトのジャージパンツを買ったことに遡る。

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基本的には白か黒のウェアなのに、オフホワイトを買ってしまった時、ふと気になったのは足元のスニーカの色。
オフホワイトのジャージパンツにスニーカーは黒でもまあいいんだけど重くなるし、真っ白いスニーカがこれがまた合わないのである。特にこのジャージパンツのオフホワイトさ加減はホワイト寄りではなくかなり生成りっぽい。
 
オフホワイトのスニーカーは1足だけある。NIKEのスコーピオンを買ったばかりだったがアディダスのジャージにナイキのスニーカーはないだろ。
 
そこでアディダスでオフホワイトのジャージのためのオフホワイトのスニーカーを探すハメになったのである。
 
これがいいのがなかなかかい。
いいと思ったフォーラム84 ローはサイズの在庫がない。
 
そこで次に目に留まったのがASTIR(アスター)というなんてことないスニーカー。ちょっと前に流行ったダッドスニーカーぽいやつ。
▼アスター(左)とフォーラム84 ロー(右)
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だがこれが実はファルコンの後継だと知って、俄然興味が湧いた。
アディダスのファルコン、、90年代のチャンキーなソールユニットや、複雑にレイヤリングされたアッパーで個性を発揮、大ヒットを記録したスニーカーである。
 
▼ファルコン ADIDASFLCN W EH0192
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2019年ころにこのパイソン柄のファルコンを購入して以来、今もまだ現役で元気でいるのは「とても履きやすい」お気に入りだから。
 
これの色違いとかないのか探したことがあるくらい。
よく見ると確かにアスターと型が似ているところもある。
アスターはこのファルコンの系譜を受け継ぎながら、程よいボリューム感、波打つようにパーツを重ねて異素材を掛け合わせたアッパー、 目を引くコントラストで彩られたという"ニューレトロ”なデザインが特徴で、シューレースホール取り付けられたユニークな円形のアイステイというのは余計だが、このアスター、実はカラーバリエーションも多く、すごく人気で売れてるらしい。
なるほど、アディダスには珍しく、インソールにクッション性があり、履き心地がいい。
 
このアスターにオフホワイトらしきスニーカーが2足あったので早速ショップで試着してみた。
▼アスターGY6855(左) とHQ9818(右)
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以前はGV9200 というオフホワイトとGW9679というもっとベージュ寄りのオフホワイトな色があったのだが今はもうないらしい。
 
▼アスターGV9200(左)と GW9679(右)
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今売っているGY6855はホワイト寄りのオフ ホワイト。履くと悪くないんだけど、結構白だけのダッドスニーカーはデカく膨張して見える。
HQ9818はアッパーのメッシュ部分の色がちょうどジャージのオフホワイトと合う色で、黒のポイントカラーもあって良いのだが、おい、なぜここに黄色やオレンジを使う?と首を傾げる色がタンのアディダスロゴとヒール部分に入っていて、わたしの気分を台無しにしてくれている。
 
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だがこのHQ9818、セールで7000円ちょっとに価格が下がっていて「うーん」と考えた挙句に「そうだこの黄色い部分、黒に塗っちゃおうかな」
店員さんもそれにはビックリ!
 
たまに目立たない部分を黒のマジックで塗りつぶすことはある。グレーのNike Air VaporMax Flyknitを染めQでブラックにしたことすらある。だが、アッパーのこの細かいパーツを塗るのはかなり慎重にやらないといけないし、目立つ箇所でもある。
 
 
しかしいわゆるカスタマイズに挑戦ってやつに気持ちがざわついた。
ネット上にはスニーカーを塗ったりイラストを描いたりした”作品”がたくさん紹介されている。
セールで安く買ったことだしこのスニーカーを塗ってみよう。できればアッパーの一部分も黒に塗れば、コントラストがはっきりしてもっとカッコ良くなるんじゃないか??
 
早速何が必要かを調べた。
□マッキーのマジック
□ダイソーのアクリル絵の具
□アンジェラスペイント 
□アンジェラスアクリルフィニッシャー
□絵筆(平筆)
□マスキングテープ
□アセトン入りの除光液
□綿棒
□皿
□サランラップ
□防水スプレー
 
まずは何で塗るか??
ロゴの部分はラバーのような素材でできていて、細かい上に凹凸がある。最初にダイソーで買ってきたアクリル絵の具を使おうとしたが、マスキングテープも貼れないし絵筆で細かく塗るのが難しく、結局マッキーの極細芯で塗ってしまった。禿げたらその時考えよう(考えがかなり雑)。。。
 
そしてカカト部分にある細い黄色い箇所はマスキングテープで覆い、アクリル絵の具で塗ってみた。
 
ちなみにアクリル絵の具はサランラップを敷いた皿の上に出して使用すると、後で洗わずに捨てられるので便利。
 
だがネット上で「アクリル絵の具は後でひび割れしやすい」という記事を見て、アッパーの目立つ部分はじゃあ何を使えばいいんだと検索して見つけたのがアンジェラスペイント
 
アンジェラスペイントは防水性に優れ、擦り傷にも強い塗料らしい。130色以上のカラーバリエーションとその耐久性で多種多様なものの補修ペイントやカスタムペイントに使用することができ、スニーカーの素材の革、合皮、ラバーに全て使用可能である。ただし、ラバーや布地や塩ビなどは剥がれてしまう可能性があるとのこと。
 
ラバーのソールを塗る時はアンジェラス添加剤2-hardというのが必要らしい。

また布地のメッシュ、キャンバスなどは添加剤2-softを1対1でペイントと割って使用することで塗ることができると教えてもらった。

 
今回買ったのはフラットブラックというマットな黒。
 
革などの場合、まず脱脂のために塗る箇所にアセトンか除光液を塗る必要がある。それからカラーがはみ出てもいいように、マスキングしていく。曲線をマスキングするには細かくテープを切らないといけないので結構大変。下準備に時間がかかってしまった。
 
いよいよ塗っていくのだが、アンジェラスペイントは蓋にブラシがついているものの、これは全く役に立たない。
かなり柔らかい液体なのでドロドロ溢れてくるため、これもサランラップを敷いた皿の上に出して絵筆を使用。一度塗りだと素材のせいもあるのか、塗料を弾いてなかなか塗れない。だか丁寧に何回も重ねていくうちに、少しずつ色がついてくる。
 
間違って手や他の箇所にペイントがついた場合に備えて綿棒に除光液を浸しておくと、さっと拭き取ることができる。
 
何度もやっているうちに慣れてきて端の方もきれいに塗れるようになってきた。出来上がったら、一旦一晩そのままおいて乾かし、翌朝塗りが均一か確かめながら必要であれば塗り足す。
なんとなくついでマジックを塗ったロゴの上にもささっとアンジェラスペイントを塗り足しておいた。
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仕上げについては、これであとは防水スプレーでいいのかアンジェラスペイントの店の人に聞いたところ
「防水スプレーも有効ではありますが、フィニッシャーは小傷から守り耐久性を上げる色止め剤です。防水スプレーより安心して履いていただけます。」ということだった。
 
アンジェラス フィニッシャー には仕上がりの艶に応じてマット・サテン・ノーマル・ハイグロスなどがある。(書いた順に光沢が増す)
 
マットを購入し、今回黒く塗った全ての箇所に塗っておいた。
 
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【順番おさらい】
アセトンで塗る箇所を脱脂⇒周囲をマスキングテープで覆う⇒塗料を何回か重ねて塗る⇒一晩乾かす⇒フィニッシャーを塗る⇒全体に防水スプレー
 
なんだかんだ言ってあれこれ買ってお金がかかってしまったが、たいした金額でもなく、筆は100均で十分だし、手間暇かかるくらいは愛するスニーカーのためには仕方ない。
今までスニーカーのペイントまではしたことがなく、冒険だったがなかなかの出来に満足満足!
スニーカーを見て「ここ、ちょっとなんでこの色??」とか思うことがよくあるので、こうやって好きな色に塗り替えてしまえばいいのかと思うと、これクセになるかもしれない。。

 

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