ストレートネックで首筋が弱い自分が、長年枕に悩んできた末に、なぜか最近になってしっくりくる枕に出会ったというのは奇跡としかいいようがないのだが、なんとその枕は新しく買った枕ではなく、クローゼットの奥底に眠っていた枕だったというのもなんだか奇々怪々な話である。
おそらくその後に買ったトゥルースリーパー セブンスピローが最高だと思い込んだせいで、早々にクローゼットにしまわれてしまったに違いないのだが詳細は全く思い出せない。
ここのところ、首を寝違えたり肩がおかしくなったりすることが多くて、その原因が枕ではないか?特に横向きになった時の違和感ではないか?と思いだしたら急に枕を変えたくなったのである。
トゥルースリーパー セブンスピローは横幅約90cmのワイドサイズで頭から背中までがスロープのようになっている、低反発素材の枕である。この形を見たとき、頭から背中の隙間が気になっていたわたしは、理想の形はコレだ!と思って飛びついた。
最初は快適だったけれど、それは仰向けに寝るときだけで、横向きになるときは高さが足りずにタオルを敷いたりしていた。しかし、寝ている間に頭は枕からずれるものである。知らず知らずのうちに横になった時の無理な首の傾きが身体をおかしくしてしまったに違いない。
変えようコレ。そう思ってクローゼットの奥を覗いたとき、使われていない枕が薄暗い中で鎮座しているのに気が付いた。「お忘れでないですか?自分のこと」と言ってるようだった。
そう、その枕は「BlueBlood 3D体感ピロー」。
あまり聞いたことがないかもしれないが、柔軟性と復元力をあわせ持ったハイブリッドGELピローとして 今うちのベッドの上に君臨しているのがコレである。
スーパーソフトウレタン(低反発ウレタン)にジェルを融合することによって、まるで無重力のような感触を生み出したというこの枕は、沈み込んでからも自由に動ける柔軟性と、元に戻ろうとする復元力が特徴で適切な高さで支えてくれる。
この枕の何がよかったかというと、その復元力のおかげで仰向けだろうが横向きだろうが理想の高さに頭を保ってくれるところ。要するに頭が楽で寝返りがスムーズになるのである。
人間は一晩に10回から30回ほど寝返りを 打つと言われている。同じ姿勢でいると、血流が悪くなって体に負担がかかるので、本来なら体をあちこち動かして楽な姿勢を探そうとする無意識に動くはず。そのスムーズな寝返りは質の高い眠りにとっても大事である。
寝返りを打っても頭が落ちない65cmx40cmのBigサイズで、さらに驚いたのが本体に付属するカバーがもともと冷感があるってこと。この手のウレタン枕の欠点はたいがいが蒸れやすいことであるが、このカバーには天然由来のエコな素材Tencel が使用されていて、吸汗速乾性に優れたその素材は、頭を載せたとき、肌触りもよくて少しひんやりする。
そしてこの専用カバーのほかに、取り外して使えるいろんな種類のカバーもそろえている。
驚いたことにこの枕に戻してからよく寝返りを打つせいか、肩や首の痛みはもちろん持病の腰痛も軽減した。柔らかすぎず便すぎず程よく沈み込む感じや、それでもちゃんと支えてくれてる感じが、今までの低反発枕とは違った快感をもたらしてくれる。これが低反発ウレタンとジェルのハイブリッドの成せる技なんだろうか??
ちなみに高さは8cm、12cm、14cm の3種類あり、首が細い女性の自分でも12cmを選んでちょうどよかった。8cmは低めの為、底つき感が出 ないように12cm、14cmより少しだけ硬めの寝心地らしい。
ちなみに今BlueBloodの枕を調べたらこのスタンダート型のほかに、
脊椎安定ピロー、ストレートネックピロー、スロープネックピロー、マットレスピロー
などのほか、抱き枕まであって、なんだか種類が増え繁盛してるようだ。でもやっぱり枕は大きめの四角いスタンダードな形がいいと思う。
何故ならどんなに枕が首の形などに合っていても、結局は寝てる間に動いてズレるものだから。そこを考慮したら、スタンダードに限るのである。
そういう意味では過去に使用した枕として、マニフレックスのピローグランデが秀逸だった。
マニフレックスは今でも高反発のベッドマットを愛用中だが、何年たっても気持ちよく身体をゆだねられる逸品である。エアウィーヴなどに比べて吸湿性は劣るかもしれないが、この寝心地はなにものにも代えがたいと思う。そこの枕なのでまあ外れはしないと思うが、枕こそ個人の好みにもよるので何とも言いがたい。
枕選びに困ってる人、いまいち今の枕がしっくりこない人は、一度この「BlueBlood 3D体感ピロー」を試してみる価値はあると思う。