猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

ワークブーツを探したら結局ドクターマーチンになったの巻

この秋にこそ、長年買い損ねていたワークブーツを買おう。そう思ったのは、テレワーク続きで買い物意欲が減ったどころか、会社行かないんなら何でもいいやとワンマイルジャージで過ごしていたこの春から夏にかけての自分に喝を入れるためでもある。
そう、ずっと欲しかったワークブーツだが、いざ買おうとするとわたしの外反母趾で開張足で足底筋膜炎持ちのヤワな足に合うものがなく、極端に値段が高いハイブランドを尻目に買う気が失せてしまっていたのが実のところである。
 
百貨店の靴売り場でみたプラダのワークブーツには驚いたことにミニポーチ?が付いていて、「これに何入れんの?小銭?」と思わずツッコみ、どうせならサバイバルナイフとかを隠せるブーツにしてほしいと願うばかり。
 
ところが通りすがりにドクターマーチンのショップを見つけたある日のこと、「今さらドクターマーチン?」と思いながらも暇だったので試着してみることに。実は会社の後輩が「すごく歩きやすいっすよ」と自慢していたのを思い出したせいもある。
 
そもそも硬い&重いイメージが強かったドクターマーチン、なるほど、これが定番の「1460 8ホールブーツ」ってやつね、と見てみたら、8ホールブーツだけでものすごい種類があるのに驚いて、店員さんにあれこれ尋ねてみた。
 

1460 8ホールブーツ

1960年4月1日に生産ラインに乗った日に由来するコードネームを冠したドクターマーチンの記念すべきファーストモデル「1460 エイトホールブーツ」。
時代を象徴するファッションアイテムとして、スタイリストからスケーター、パンクスから詩人、ロッカーズからルードボーイズまで、多種多様な人々に愛されている。
この定番ブーツには、イエローのウェルトステッチを施している。また、履き口にはブランドのロゴが入ったヒールループを取り付けており、ドクターマーチンのDNAを表している。
(※ドクターマーチンHPより抜粋)
革素材:SMOOTH
 
手に取ってみただけで硬いっ!そして履いてみた途端、「足首折れるんじゃないか??コレ」。。。。「これ、マジでみんな履いてるんですか?」と思わず店員さんに聞いたくらい。店員さん苦笑い。履いてるうちに馴染むというがそれ、5年くらい後の話では?その前に痛くてギブアップ間違いなし。それにメンズの型のせいか結構ゴツいじゃないか。マジで硬いのでレスラー以外の女性にはオススメしない。
 

1460 WANAMA 8 ホール ブーツ

定番の1460にWanamaレザーが登場。プレミアムなWanamaレザーは軽やかなテクスチャーとサテンの光沢を備えた、ソフトで滑らかなアニリンで仕上げられている。
アンティークなゴールドアイレットとゴールドチップのレースが魅力的で、アイコニックなイエローウェルトステッチとブランドロゴ付きのヒールループでドクターマーチンのDNAを引き継いでいる。(※ドクターマーチンHPより抜粋)
革素材:WANAMA
 
紐を通す穴の金具(アイレット)が黄色いステッチの色に似ていて見ようによってはコントラストがあっていいのかも。ただ私的には目立たない黒の方が好き。定番のスムースレザーに比べたらずっと履きやすい革。これはレディースの型なので幅が細め。
 

PASCAL VIRGINIA 8ホールブーツ

定番「8ホールブーツ」を現代風にアップデートした「パスカル 8ホールブーツ」。レザーを切りっ放しにして使用した履き口と、スリムなシルエットが特徴。アッパーにはヴァージニアレザーを使用。ヴァージニアは手触りがソフトなだけではなく、履き込むほどに味がでるレザー。ドクターマーチンのDNAであるプルタブと、ウェルトのイエローステッチを施して仕上げてある。(※ドクターマーチンHPより抜粋)
革素材:VIRGINIA
 
これを履いたら、もう他の8ホールブーツは履けなくなる。それくらい柔らかいマットな革で軽めで快適である。ドクターマーチンにこんな革があったなんて!他の種類のブーツもこの革を使って欲しい。金具(アイレット)も黒で理想的。これもレディースの型なので幅が細めで甲も締まってカッコいい。甲の部分の内側の革が折り返しているところがあるので気になる人は気になるが、柔らかいので許容範囲。
 
 

1460 PASCAL BEX 8 ホールブーツ

こちらの1460 Pascal Bexブーツは、オリジナルのシルエットを採用し、人気のBEX(ベックス)ソールでデザインされたブーツ。素材に柔らかなPISA(ピサ)レザーを使用。PISA(ピサ)レザーは、極度に柔らかいシボの手触りとリッチな染色ワックス質仕上げが特徴のレザー。
ドクターマーチンのアイコンのイエローウェルトステッチ、ブランドオリジナルのアイレットとヒールループでデザインされている。(※ドクターマーチンHPより抜粋)
革素材:PISA
 
確かに革は柔らかめだが、メンズ仕様なので、靴自体はゴツい。ソールが靴より出ている幅も少し大きいし、ソールにも厚みがあるのでなおさらである。
 

1460 SR WORK ブーツ

定番ブーツと同じシルエットを持った1460 SR 8ホールブーツ。
・ドクターマーチンのDNAを詰め込んだアイコンデザイン
・耐水性のあるフルグレインレザーと通気性のあるライニング
・クッション性が高く立ち仕事にも最適なSoftWairインソール
耐滑性のあるGRIP-TRAXをアイコニックなエアクッションソールに採用し、アイコニックな見た目に優れ、耐滑性と耐油性を持つ。(※ドクターマーチンHPより抜粋)
素材:INDUSTRIAL FULL GRAIN
 
見た目がゴツいだけでなくインソールに厚みがあり、全てがガッツリで女性には向かない、滑り止めソールの重い安全靴といった感じ。メンズの型だし確実にメンズ向き。
 
 
「8ホールブーツ」はこの他にもたくさんあって数えきれなかったが、革の種類と型の種類(メンズかレディースか)で全くはき心地が違うし、さらに若干の個体差があるので、試着なくしては買うべきではないと思う。
レディースもメンズもサイズ表記は同じで、例えば24センチ=UK5となるが、幅がレディースの方がスリムにできている。
 
そして問題なのがサイズ。なんと1センチ刻みなのである。靴のメーカーでありながら、ハーフサイズがないとか信じられん。日本にだけないのかと思ったら、イギリス本国でも作ってないというから、なんというアバウトさ、、これだけ歴史のある老舗の靴屋でほんっとここだけが理解できない。
 
わたしの足はレディースで24、ユニセックスだと23.5なのだが、インソールを調整するとして、やはり買うなら一番柔らかいVIRGINIAレザーの24センチだな。これを履いたらマジで他のが履けません。
 
だが、そう思って手を伸ばした矢先、なんとここでもっと気になるブーツが登場。
 

BLAKE ブレイク ベルト ブーツ

3本のバックルベルトが施されており、バイカーブーツのようなシルエットのブレイクの最新版。(バックルの形が違う1型前のブレイクもある)全体的なデザイン性も高く、周りと差をつけたいときにぴったりのアイテム。
内側にはサイドジップが付いているので、着脱も容易。(※ドクターマーチンHPより抜粋)
素材:BUTTERO
 
ひと目惚れというのは、本当にあるもので。そもそも紐靴ブーツよりバイカーの方が良かったというのもあるが、このブーツの見た目がほとんど希望に近く、カッコいいではないか。バイカー風だけど艶のせいかなんとなく上品さもある。そしてレディースの型なのでゴツくない。
そこで問題は革。足首が折れそうなSMOOTHより柔らかいというが、それでも光沢のあるBUTTEROレザーはそれなりにきちんとした硬さがある。
恐る恐る履いてみた。うーん、VIRGINIAレザーにはもちろん叶わないのだが、許容範囲かどうかは1日履かないと判断できなそうな微妙なレベル。それに24だと歩いていて少しカカトが浮く。これは紐靴のように甲をしっかり締めることができないから。バックルの締めに限度があるようだ。ちなみにジッパーが付いているが、一番上のバックルは外さないと脱ぎ着はできないのが難。
 
ものすごく迷った。柔らかいVIRGINIAレザーの8ホールか、革は少し硬くなるがバックルのカッコ良さを取るか?
何よりドクターマーチン8ホールというあまりにも誰からもわかるブーツよりバックルの方が断然格好いい。だが格好良さで靴を買ってはいけないことはもう何十年も学んできたはず。。
 
それでもこのバックルブーツBLAKEが欲しいという欲望が最終的には勝ってしまった。
そこでわたしがやったことが3つ。
・2本目のバックルに穴をもう一つ開けて、締めてカカトが浮かないようにする。
・サイズ調整はインソールをニューバランスのスニーカー用に変更。さらにビルケンシュトックのハーフインソールでカカトと土踏まずをホールド。
・革を柔らかくするためにリッチデリケートクリームを塗る。
 
ハイ、これでぐんと履きやすくなった。
 
 
ちなみに革は硬い順に
SMOOTH>BUTTERO>WANAMA>PISA>VIRGINIA
 
 
ドクターマーチンの特徴は何と言っても靴業界で革命を起こしたと言われているエアクッションソールBouncing Soles (弾む履き心地のソール)という名の通り、ソール内にある小さく仕切られたいくつもの空間が空気を密封し、この空気の層がクッションとなり歩行時の衝撃をスムーズに吸収して「バウンシング」=弾むような履き心地を実現している。
今でこそナイキエアーなんかが当たり前だけど、1960年代にこのソールを革靴に導入した功績はすごい。
ドクターマーチンは他ブランドとのエアソールの差別化として、独特のツートンの溝付きソールエッジになっているのも特徴。
 
 
ドクターマーチンに怒られるかもしれないが、「アイコニックなイエローウェルトステッチとブランドロゴ付きのヒールループ」の黄色というのが、どうも邪魔で、わたしはマジックで黒く塗りつぶして使っている。
この黄色が実は嫌だというをした時、店員さんも茶色の靴の黄色いステッチとロゴを茶色に塗りつぶしていたのを見せてもらってお互い笑った。意外とそういう人は多いらしく、油性マジックや靴クリームで塗りつぶしているらしい。
 
実はそんな人のために、ドクターマーチンにはステッチもソールも黒のブーツがある。「1460 MONO 8ホールブーツ」やバックスキンの「SOFT BUCK 1460 MONO 8 ホール ブーツ」がそれだが、惜しいことに前者は足首が折れそうに硬いSMOOTHレザーだし、バックスキンは汚れが目立つので諦めたのだ。VIRGINIAレザーだったら迷わず買う。
 
 
重くて硬いというイメージだったドクターマーチンはそれでも確実に進化していた。
このクオリティで3万を切る値段設定、侮れないわドクターマーチン。
偏見と思い込みで敬遠していたドクターマーチンは、コロナと猛暑で鬱々するわたしに秋から新しいワークブーツを履いて出かける楽しみもたらしてくれた。これからのさらなる進化に期待して時々は覗いてみたい。
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