まったくもって、たいていの人には馴染みのないどうでもいい話であるが、卓球用シューズを買った。
大げさに言えば苦渋の決断の末である。
昨年の6月から卓球クラブに通いだしたわたしは、何故かスマッシュを打った時の快感にハマってしまって、週末が近づくとウズウズしてしまうように。街を歩くときにも駅のホームでも思わず右手で素振りのような動きを、いやまさに素振りをしてしまう自分がいる。傘でゴルフの素振りをするサラリーマンのオッサン(今どきいないが)そのものだ。恥ずかしいったら。
卓球クラブに入会して翌日には、マイラケットを買いに行った。デザイン先行型のわたしは、それが持って恥ずかしくない種類のラケットかどうかの確認をし、ラバーは店の人に選んで貼ってもらい、意気揚々とクラブに持っていってコーチに驚かれた。ラバーは1年後、クラブのコーチが貼り換えた方がいいというので、任せた。回転がかかりやすい粘り?のあるラバーにしたら。。
なるほど!おかげでちょっと違いがわかる中年女に。学生時代(いつのことだよ)テニスをやっていたせいか、球勘はいいので?ぐんぐん上達したつもりだったが、ここにきて伸び悩んでいたところ、ラバーを変えたことでまたいい感じに上達してきたのである。東京オリンピックも夢ではないと勝手に思われた頃、、、、、、、なんだか足腰が痛み出した。。。
もともと関節が弱い(ゆるい)わたしは、足首、膝、股関節などを傷めやすい。卓球は細かいステップで左右に素早く動くため、素足感覚で床をグリップできることが要求されるスポーツである。
わたしが履いていたシューズは、以前ジムトレ用に見かけの良さで買ったナイキのnike free 1.0 cross bionicで、「必要最小限の厚みのラバーアウトソールには柔軟に動く六角の溝が付けられ、足を全方向に自然に動かすことができ、グリップ力と耐久性にも優れていて、解剖学に基づいた形状のかかとと足前部は、全方向への自然な足の動きをサポートする」という、偶然だが卓球には合っていると思われるもの。持ち運びも軽いし、重宝していた。何よりカッコいい。
だが、やはりソールが薄い=足を傷めやすい。それで、卓球シューズを検討することになった。
歳とったら無駄なものは買わない主義に変身したばかりなのに、本当に卓球シューズってわざわざ必要なんだろうか?このままでいいのでは?さんざん悩んだ。
そして調べれば調べるほど、機能はいいけどデザインがダサい、そもそもナイキやアディダスには卓球シューズがない、という尻込み結果に。。。
ユニフォームもそうだけど、卓球ってもっとカッコよくなれるスポーツだと思う。TennisがよくてなぜTable Tennisがこんなになる?
いろんな検索をしているうちに、卓球シューズはバドミントンシューズやバレーボールシューズ、フットサルシューズなんかでも代用できるということがわかってきた。
ただ、やはり餅屋は餅屋。
例えばバドミントンの場合、卓球よりも上下の動きが多いため、底が厚くてクッション性が高い=重いシューズが多いらしい。卓球は反復横跳びのように動いたり止まったり、素早い動きをするスポーツで、卓球専用シューズは、アッパー部分がメッシュで薄く軟らかいため、屈曲性も高く、横移動に対応するため側方部分が補強されていたり、前傾姿勢がとりやすくなっていたりという特徴があるのだと。ふーむなるほど。。。
卓球シューズの2大メーカーはミズノとアシックス。ミズノが軽量性や素足感覚にこだわっているのに対し、アシックスはクッション性の高いシューズが多いらしい。足腰のためには衝撃を吸収してくれるクッション性は必要だ。
それでもわたしが求める、白地に黒のスマートでかつシンプルなカッコよさは望めそうにない。とにかくシューズにピンクとか使うのやめてくれ~。何週間も悩んで検索し続けた。そもそも卓球シューズをリアル店舗で見かけることはないので、ネットで探し、レビューを見るしかない。
そしてやっと見つけた。ひとつだけ、白黒で希望にかないそうなシューズ、それは型落ちでもう市場在庫しか残っていないと思われるアシックスのアタック HYPERBEAT SP2だった!
アシックス アタック HYPERBEAT SP2
滑り止めのラバー部分が分割されて貼られていて、(土踏まず部分にはラバーなし)そのラバーは通常よりも軽量のSolyteという素材。アシックスのクッション性重視商品よりは地面を直に感じやすいが、初心者プレーヤーの足を守るべくクッション性は外さないという絶妙のバランスでできている卓球シューズ。そして軽い。
これを履いた第一日目の感想は、なんと軸が安定して足がしっかり床をつかんでる感じ。クイックな動きはそもそも自分の限界が低いので置いておいて、横移動に足首がクネることもなく、軽くて快適な使用感!すごい!いいじゃないか!やはり初心者ほど道具にこだわるべきというのは本当だった。
そのほか色がなかったけど候補に挙がった良さげなシューズは、、
アシックス アタック SP3
踏み込み足を多用したり、強く踏ん張るプレーヤーに適したクッショニングモデル。SP2とデザインが似てるから後継モデルか。クッション性に優れたシューズでよいのだが、色が紫のラインのホワイト×シャドーパープル、と全体がピンクで目立つカラーのフラッシュコーラル×ホワイトの2色でうーん。白黒で作ってほしかった。
だが、あの宇多田ヒカルがこのフラッシュコーラルカラーをレコーディングで履いたという話があり、価値があがったかも。
アシックス アタック BLADELYTE 3
かかと部を巻き上げたクイックカウンターで、左右の激しい動きでの横ブレをサポート。屈曲しやすく、またバックステップ時のブレを抑さえる樹脂トラスティックを搭載。ホワイト×レッド、ホワイト×ブルーの2色。クラブのコーチで履いてる人が多い。
アシックス アタック BLADELYTE 4
安定性とクッション性を追求したスタビリティモデル。ホールド性と耐久性を追及したPUアッパー。グリップ性と左右の動きへの安定性を追求している。BLADELYTE 3の後継だが、大きくデザインが変わってきた。白地に紺、ゴールドのライン、デザイン的にはぎりぎり許せる範囲か!?
アタック EXCOUNTER エクスカウンター
前陣速攻型のプレースタイルに対応したモデル。アウターソールの前足部内側にはマルチコンタクトエッジを採用し、エッジ部分が面でコートをつかんで優れたグリップ性を発揮。アウターソールの母趾球部中心の意匠がグリップ力を高め、さらに中足部の高硬度E.V.A.がシューズを安定させて左右のブレを抑制。。。ここらへんにくるとかなり上級者用の感じ。。
またバトミントン用でいいなと思ったのは
アシックス ゲルブレード 5 GEL-BLADE 5 ホワイト×シルバー
アシックス LADY GEL-BLADE 6 オレンジ
やっと見つけたアディダスでは
アディダス adidasビーティー フェザー BT Feather G97859
アディゼロ シューズ ハイレゾオレンジ アディダス バドミントン
色とデザインにこだわりがあるわたしとしては、機能とのバランスで選ぶのがものすごく難しい選択だったが、卓球シューズをわざわざ買ってよかったかといえば、答えは「もっと早く買うべきだった」である。