暑い夏が過ぎると、沸騰していた脳ミソが一気に冷えるせいか?クールダウンと共に脳が委縮して記憶力も怪しくなる気がするのだが、そんな折、持っていた財布をなくすという大騒ぎがありまして。
結局見つかったからよかったとはいえ、それが単なる自分の記憶違いだったということに激しい動揺を覚えてしまった。。ヤバくないか?あたしの脳。。
会社内のATMに行ってお金をおろす
⇒廊下をわたって別の棟に行く途中で電話に出る
⇒電話で話しながら廊下を歩いてトイレに入る
⇒トイレから出て財布が入った小さなバッグごとないことに気づく
走ってATMに戻ったが、そこにはない。
警備に電話するが届いていない。
焦る。
トイレに戻って探したがない。
途中の廊下にも落としてない。
さらに焦る。
誰かがわたしの財布を持って今まさに社内から出ようとしてるかもしれない!捕まえなければ!!
よけい焦る。
警備室に戻って社内のカメラをチェックして欲しいと頼む。
その間、銀行、カード会社に電話して使用停止にする。
警備から電話があって
「カメラを確認したところ、ATMを出たときはバッグを持ってます。廊下を電話しながら歩いてる時も
バッグを持っています。そのあと、トイレからすごい勢いで走って出てきたときには持っていませんでした。」
聞いていて恥ずかしくなってくる。
結局、財布の入った小さなバッグはトイレのドアの内側にあるフックにかかっていた。目線より上で、見えなかったという言い訳が虚しい。。。
犯人は他の誰でもない、わたしです、ハイ。お騒がせしてすみませんでした。
要するに電話を受けてからの記憶が全くなかったのである。
その焦燥感といったら、、、
ちなみに、
人間の脳は内側から脳幹⇒大脳辺縁系⇒大脳皮質で構成されていて、その大脳辺縁系の一部にある「海馬」が記憶をつかさどる重要な部位。
覚えたての新しい記憶は、最初この海馬に保管され、時間経過とともに古い記憶は大脳皮質に転送される。
アルツハイマー型認知症が最初にダメージを受けるのもこの海馬と言われていて、昔のことは覚えていてもついさっきのことを忘れるのは相当ヤバいんじゃないかと。。。
わたしは時々、自分のやらかしたことがみんなにもよくあることなのか、聞いてみることにしている。
「あ、それ、あるある」と言って安心させてほしいのである。みんなにもあるのね、と。
1.朝、玄関の鍵をかけたか忘れて戻って確かめる
2.家の中で部屋を移動してから何をしにきたのだっけ?と考える
3.久しぶりではなくついさっきまで話していた同僚の名前を忘れる(簡単な名前ほど忘れる)
4.頭に眼鏡をかけてるのに眼鏡を探すのではなく、眼鏡をかけたまま、頭に眼鏡がない、落としたと言って探す
5.財布と携帯を持ってトイレに入り、絶対忘れないようにと唱えながら出てきたら、棚の隣にあったトイレットペーパーも持って出ていた
3くらいからみんなの顔がえ?と曇る。4までは笑ってくれるが5になると明らかに病人を観る目つきに変わる。
海馬はとても繊細で、強いストレスや酸素不足でもすぐにダメージを受けると言われている。ストレスを受ける緊張で血液の流れが滞り酸素不足になる。
ここでもキーワードは「リラックス」と「血流」
常にわたしの中にあるテーマだ。
ただ、この「リラックス」感とストレスの関係がイマイチわたしにはわからない。
海馬を鍛え記憶力を向上させるには、「刺激」や「主体性」「好奇心」「向上心」が必要だと言われているが、それってリラックスと相反しませんか??
よくマインドフルネスや座禅でリラックスし、集中力が高まるというが、わたしは卓球したほうが気持ちよくて集中力も高まるしリフレッシュした気になる。卓球という自分にとって新しい分野への「好奇心」とこの球を返したいという「主体性」とスマッシュが決まったときの気持ちよさは「刺激」となって脳内麻薬物質(βーエンドルフィン)が出て、もっと頑張ろうという「向上心」が生まれてくるのではないか。
瞑想ボケと勝手に名づけて、リラックスすると返ってボケるんじゃないかという恐怖心すらあるので、常に交感神経上位である。
最近の研究によると、海馬は歳をとると後退するのではなく、年齢に関係なく鍛えればそれだけ働きを促進できることがわかっているのだそうだ。
変化を求め、刺激を受け、身体を動かし続けろ。
そして財布のひもを締めろ。
そういうことだ。だ?