猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

浴室リフォーム奮闘記① TOTOかLIXILか?

人生の一大事に引っ越しがあると思う。新しい家でこれから始める人生に心浮き立つだろうが、引っ越しまでの苦労は生半可じゃない。人生の澱のように溜め込んだ洋服や健康器具、家電を心を鬼にして捨てていかないと、新しい喜びや新鮮な気持ちは生まれないのである。

さてその住まいも築20年にもなるといろんなところにガタが来る。エアコンや給湯器などを替えなければならなかったのはもちろん、よく見ると壁紙なども煤けてきている(これ、掃除したことあるのか?)。

去年、思い切ってトイレをタンクレスに替えた。タンクの中が見るに耐えない感じになってきていたし、電気系のリモコンも効かなくなっていたから。トイレが万が一、急に壊れたらトイレが近いわたしは大変なことになると思って、先に替えることにしたのである。

そして1年後、、浴室が気になってきた。一見まだ綺麗なのだが、それは見かけだけで、カウンターの裏やよく見ると浴槽とエプロンの境目なんかの汚れやカビがもう取れない状態になっている。浴槽の中も少しオレンジの色が染み付いていてどんな洗剤で洗っても取れない。
よおく見ると小さなヒビののように見えるキズがある。クナイプのリンデンバウムやゆずの入浴剤がオレンジで染み込んだんじゃないか???

まだ今すぐはいいのか迷うところだが、妙齢の友人同士の会話が決め手となった。
「人間の健康年齢って平均75歳らしいよ」
「健康年齢って誰の助けもなく一人で元気に暮らしていける年齢のことだよね」
「それ考えると、ほんと今のうちに好きなことやっておかないと、、」
「後回しにすればするほど、結局できないまま終わっちゃうってことよ」

そうである。
新しい綺麗な浴槽で元気に入浴できるのっていつまで?? 
浴室の中でポケカラで大声で歌ったりゲームしたりできるのっていつまで??
そう思ったとたん、真剣に浴室リフォームを考え出した。

さっそく、LIXILのショールームに行ってみたところからこの奮闘記は始まる。
LIXILを選んだのは、理由は単純でカタログで見た壁のパネルの柄が気に入ったから。ベージュ系の大理石っぽい柄「組石ベージュ」ってのが上品でとてもよかった。四方の大きな面を占めるので壁の柄はとても重要。パネルの境が気にならないのもいい。
 
そして、ベージュ系の浴槽もLIXILの方が少し濃いのもポイント。本当はキャメルカラーの浴槽を探していたので、少しでもベージュが濃い方が良かった。
そのほかの機能なんてTOTOとさほど変わらないでしょ、ってのが最初の感想。
実はTOTOのショールームが新宿の不便な場所にしかなく、もうLIXILにするならいいやと行かなかったのがこの時点。
 
しかし、 LIXILでどんどん話は進み、最終見積もりもできたところで、LIXILの気になっていた「エプロンがFRP素材」というのが気になり出した。
 
大抵、物事を決めるとき、自信を持って進めた最後の最後に「本当にこれでいいのか?」と不安になるものである。
 
浴槽の壁、いわゆるエプロンと言われる部分なのだが、LIXILでは浴槽は人工大理石でもエプロンはFRPだった。それがTOTOではエプロンも人工大理石にできるということを知らされた時、心がぐらりと揺らいだ。
 

掃除をしてるとよくわかるのだが、浴槽のフチとエプロンの境、、ここに汚れがこびりつきやすいのである。人工大理石よりFRPの方が汚れやすい上に、LIXILの場合、その境に段差があり、エプロンの方が浴槽のフチより1cmほど出ているのである。
最初見た時、「あーこれ嫌だな、なんでこんな段差つけるんだ?」と苦々しく思ったのだが、これ長年使うのにどうなんだ??
自分が決めたことにどんどん不安になる。

そして今になって言う業者さんの一言「やっぱりTOTOの方が何かと質はいいと思います」って、、早く言ってよね。
そういえば、他の業者さんも「使っているシーリングが少なかったり構造上の仕組みや汚れづらさや耐久性などはTOTOが優れていると思います」と言っていたのを思い出した。組み立てもTOTOの方がしやすいらしい。

しかし、今からTOTOに全部仕切り直し??
あの南新宿のショールームまで今から行くか??
うーん、迷うがよし、やっぱり行こう。
急きょ、業者さんとTOTOのショールームで待ち合わせし、壁のパネルの柄をTOTOで再考することになった。
部品もすごい勢いで確認していった。
問題の壁のパネルは、LIXILほど気に入ってはいないが、「ファセットベージュ」という柄で妥協できるものがあった。
 
▼TOTOショールームにて
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浴室の面積の大半を占め印象を左右する壁の柄と、見た目は変わらないが質に優れている人工大理石のエプロン。しかもカウンターまで人工大理石にできるという。最終的にはこの人工大理石を優先することになった。
 
▼TOTOショールームにて
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LIXILからTOTOに急転直下!!

【LIXILの利点】
・壁のパネルの柄がいい(ベージュ系が充実)
・壁のパネルの継ぎ目の線がわかりにくい
・シャワーバーに浄水器が外付けでき、水道水と使い分けできる
カウンターを外して洗える

【LIXILの欠点】
・浴槽の縁とエプロンに段差があり、しかもエプロンはFRPしかない
・握りバーなどをメタルにすると異常に高い
・浴槽内の握りバーをプラスチックにすると白やベージュではなくグレーになる

【TOTOの利点】
・リモデルサポートデスクの人がものすごく丁寧で詳しく教えてくれる
・頭を載せるところの形状がよく身体を4点で支持する浴槽が楽
     ▼TOTO公式より
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エプロンもカウンターも人工大理石にできる
・工事業者にとっては組み立てしやすい
床ワイパー洗浄というお掃除機器を付けられる

【TOTOの欠点】
・壁のパネルにベージュ系のいいものがない(グレー系が多い)
・シャワーに取り付けられる浄水器がない
カウンターを外せないので洗いにくい
・ショールームの場所が行きにくい
 
実は総費用はLIXILとTOTOでさほど変わらない。
業者さんの割引率も同じ。
ちなみに、メーカーの割引率はその業者さんによって違う。
数をこなしてるからかどうかもわからないのだが、たいてい50%〜65%の割引率である。商品のトータル定価からその分引かれるのですごく得した気分になる。
選ぶシリーズによって違うが、トータルではそれなりの金額になるので、金額が15%の差は大きい。
 
ショールームで何を選ぶか全て決めたら、そのメーカーの担当者がトータル(定価)の見積もりを出してくれる。
それを持って、あとは業者さんが割り引いたメーカーの金額に工事費などを加えて総額の見積もりができる。
 
LIXILとTOTO両方見積もりを取ったせいでえらく疲れたが、おかけで一見同じようなものでもいろんな違いを知ることができた。ショールームには行くべき!!
そしてTOTOでGOである。
 
(…次回につづく)
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