何かと買っては途中でそのままになっていたアロマオイル。
通りすがりのサロン、AVEDAで買うのが常だった。
ラベンダー、サンダルウッド、マンダリン、ローズなどなど、ここのオイルはもともと希釈してあるからすぐに肌につけられる。
ただ、今まではどちらかというと、お風呂に垂らしたり、枕に垂らしたり、ディフューザーに入れたりする程度の使用だった。
そう、そもそもわたしはアロマは香りを嗅ぐだけで十分だと思っていたのである。
でも、イギリスの自然医学の医療で使用されているアロマオイルでマッサージをしてくれる施術者から、アイ&ネックライン(眼精疲労と首の凝り)に効くアロマオイルの効能を力説されて、その効果に驚いたわたしはもっとオイルを見直そうと思ったわけである。
この全身マッサージでは、拘縮していた筋肉が、アロマの香りと経絡をたどった施術ですうっと楽になるのを実感できるし、使用するオイルを、ひとりひとり違う経絡の状態と肌に合わせて変えてくれるのでなおいい。もっと言うと目的、悩み、肌質、体質、気質にあわせたカスタマイズをしているという。
なんとなく、その香りが心地よくて、施術者に何のオイルか聞いてみたら、ラベンダーとカモミールを混ぜたものだった。その時の体調によってもいい香りと感じる匂いは違うという。
つけた瞬間から鼻腔から脳にリラックス感が広まる感じ?とでもいおうか、そもそもラベンダーなんてポピュラーすぎるものが、こんなにいい匂いだとは思わなかった。
それともピュアな医療用アロマオイルということで、オイルの質が違うんだろうか?
これを機に、もっともっと日常にアロマオイルを使用するべきだと今更ながらに痛感。
精油の成分は、嗅覚から吸収される、皮膚から吸収されるなどいろんなルートがある。
嗅覚を刺激すると、大脳から視床下部に作用し、自律神経や免疫力のバランスを整えてくれたり、脳下垂体を通り、ホルモンの調整をする。
皮膚から吸収されると、毛細血管から血流にのって細胞へ。肺の中に吸い込んで肺胞を通り血液へ、などなどいろんなルートから効能を発揮するらしい。
そして実は、アロマオイルは肌に直接つけることによって、肌から吸収されたオイルの効果は、ただ嗅ぐよりも高いという。
その中でもラベンダーオイルは侮ってないけない、心と体と肌に効く万能オイルなんだそうだ。
ドーパミンを放出し幸福感を与えてくれるほか、ホルモン分泌の調整、健胃、胆汁分泌促進、肝機能強壮、肌の老化防止、乾燥改善などその効果はあげるときりがない。
人によって好き嫌いがあるかもしれないと思っていたラベンダーの香りだが、カモミールと混ぜることによって、わたしにはものすごく合っている気がした。
施術者がわたしに合っていると薦めてくれたブレンドがこの2種。
ラベンダーとカモミール
ネロリとフランキンセンス
早速ラベンダーとカモミールが調合されたオイルを購入し、希釈用オイルで薄めて自分でも家で使用することにした。
希釈用オイルも数ある中から、ホホバ、オリーブ、マカデミアナッツ油を調合した
「エイジング肌用」を選び、50mlの希釈オイルにピュアオイルを10滴垂らせば1%、20滴垂らせば2%の分量で、自分にあった%のオイルを作る。
(ただし2%以上入れないこと!)
さらに、エタノールと混ぜるとルームスプレーにもなる。
作り方はいたって簡単。
遮光スプレー容器に入れたエタノール5mlにピュアオイル8~10滴を垂らしてよく混ぜる。それに精製水を45ml入れ、さらによく振る。これで出来上がり。
良質のアロマオイルは、本当にいい香りがする。
これに慣れると、変に化合物で作った香りには耐えられなくなる。
寝室にはルームスプレーを、寝る前に首の後ろから肩にかけて、優しくこのラベンダー&カモミールオイルでマッサージすると、寝ている間にじっくりと効果が染み渡る感じ。人によって自分にあったオイルは違うと思うから、アロマオイルをいろいろと試してみるのがいい。
香りの吸引効果も合わせて、寝つきが断然違ってくるから不思議。。。
とかく夜中に目が覚めてはトイレによたよた歩いていくこともなくなり、いつまでもいつまでも死ぬまで寝ていられそうな高齢期、これからはアロマオイルの効能、もっと見直してもいいのでは?と思う秋の夜長です。
※注意 猫のいる部屋ではアロマオイルは使用しないこと。自分の身体に塗ったオイルも、猫の側では要注意!