猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

やっかいな患者シリーズ:鼻中隔湾曲症手術④

やっと退院

ガーゼを抜いた絶叫が青山墓地まで響き渡った翌日、わたしは無事退院した。

お世話になった看護師長がニコニコと送り出してくれたけど、内心ホッとしたに違いない。

ああ!お風呂にはいりたい。

大きなマニフレックスの枕とライナスの毛布のようなカシウエアの毛布を抱えて家に帰り着いたときの喜びはなんと表現したらいいのか、、よく頑張ったわたしをココロから慰労してあげたい。

重炭酸タブレットにクナイプを入れたお風呂につかったときのため息。。。至福の時。

 

しかし顔がまだ痛い。鼻、頬、こめかみ、、、

そりゃそうだろう、あんな手術で骨と粘膜切り出されて、そうそう元気になれって方がムリ。

アマゾンで、病院の綿球より格段品質のいいシルキーなんとかという綿球を注文し、あとしばらく会社を休んでゆっくり養生しよう。

 

久々の我が家の寝室、マニフレックスのベッドが腰痛のわたしを優しく迎えてくれた。

その夜爆睡したのは言うまでもない。夢さえ覚えていない。

 

 臭覚障害の恐怖

がーーーーーーー。

その翌日わたしはものすごいことに気づいた。

リビングにAVEDAのチャクラミストをふりかけてみたんだけど、ん??いい香りがするはずがあれ??

クンクンとスプレー口に鼻を当ててみる。が!何も臭いがしない!おい!!臭いがしないぞ!!

 

さーーーーーーっと血の気が引いた。

臭いを感じないことに今までまったく気づかなかったのだが、アロマの瓶に鼻をこすりつけても臭いがしないとわかった時の恐怖感ったら、、、、自分でも想像以上にパニック!

医者の友人にLINEしたら、「臭いがしないと味覚もなくなるよ」

ひぇ~~~!これから美味しいご飯を食べられることだけが楽しみなのに、なんだそれーーーーー!!

 

慌てて病院に電話した。

運よく執刀医がつかまったのだが、

「臭覚の神経は脳の近くにあって、そこは触ってないし、今までにわたしの患者では聞いたことがない」

と。。

いや、実際に臭いがしないのよ~!!じゃあなんで~???

だいたい、自分の患者にはいなくても、報告された例とかあるでしょう??学会とか?勉強会とか??

「うーん、そういう相談を受けたことはあるが、、、自分が手術した患者では今までいない。学会で報告?そんなことは報告はしないよ、身内だけの情報とかいうのならあるかもしれないけど、、」

え“―――――――。

聞いたことないんじゃないくて、話はあるんじゃないか!

臭覚の神経は脳の近くにあって、そこは触ってないと言ったが、末端神経は?傷の近くにはないのか?

「う~ん、まあカサブタが邪魔をしてるとか、、あるかもしれませんが~」

ボヤッとした答えが返ってきた。

 

しばらく様子をみましょうと言われたけど、不安でいっぱいのわたしはネットで検索した。

病気や病状については、玉石混交のネット情報をみて判断するなという鉄則があるが、いや、コワいから。このままだと不安でしょうがない。

そして見つけた。鼻中隔湾曲矯正の手術後に臭覚がなくなった例がある!

でも時間が経てば治ると書いてある。ほんと?でも1年かかる場合もある、と。。え“――――――――涙。なんそれ? まだ綿球を詰めた鼻の穴が膨らんだ。

 

結果から言うと、3日ほど経ったころから鼻の奥の方でかすかに匂いを感じることができるようになってきた。

おお!臭覚が戻ってきたようです!!

おかえり!臭覚!

ありがとう!臭覚!

 

残った症状

・臭覚障害は遠くにかすかに匂いがあるくらいに感じるようになってきた

・顔がまだ痛い(鼻、頰、こめかみ~)

・左鼻の奥から喉に粘性鼻水が流れる感じは術前と同じ

・上顎(前歯の裏のすぐ上)がずっと痺れたようになったまま

 

はい、ここで「上顎のしびれ」について説明しましょう。

なぜか、上の前歯の裏、上顎のあたりが麻酔でもしたかのような痺れが残ったのである。

これは生活に支障はないし、舌で触って、「お?」と感じる程度ではあるが、

執刀医曰く、「鼻の近くなので影響してるのかも。時間とともになくなると思いますよ」

 

ついでに顔がまだ痛いのは、

「ずっとガーゼを詰めてたせいで、血が頰の方に行ってるのかもしれない。軽い蓄膿症かも。抗生剤を出しましょう」

どれもボヤッとした答え方やな。

 

鼻の穴を乾燥させないように、綿球を詰めたまま会社に行き(笑うと勢いで出る)お風呂でふやかしたカサブタを「ふんっ」と出す日々が続いた。鼻うがいも日課である。

もう鼻から出るものはないかというくらいカサブタか鼻クソかわからないものを出しながら、家に帰って3週間もした頃だろうか、朝、シャワーを浴びたときに左の鼻からものすごい!未だかつてない大きさの「骨?」と思うような赤黒い物体が出てきた。

直径3センチ近くある。。手術から1ヶ月近く経って出るか?なんこれ?

切り取った骨がどっかに引っかかってたとか?あり得んわ。。しばらく風呂のフタに貼り付けていよう。

結果手術してよかったのか?

答えはYES!

あんな辛い思いをしたのに「しなければよかった」とは意地でも言いたくないところだが、マジでよかった。なにしろ鼻から入る空気の量が違う。脳に酸素が満ち満ちてる気がする。

手術したからといってアレルギーが治るわけではないので鼻の粘膜は相変わらず炎症を起こしたり腫れたりする。でもそれでも息ができることが本当にありがたい。

なんだかんだ言ってわたしのわがままを聞いてくれた執刀医にも感謝しなければ。

もう一回あの手術をするかと言われたららかなり躊躇するが、これ以上歳とってからでは全身麻酔も術後の辛さも入院の長さも辛すぎると思う。もっと早くやっておけばよかったと思う、ギリギリの今日このごろである。
(了)

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