猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

浴室リフォーム奮闘記③ 工事のゴタゴタ〜まとめ

さて、今回の浴室リフォームは結果から言うと、ものすごいストレスの連続だった。
浴室リフォームには強靭な忍耐力と精神力がいるのだと知った。
業者選びは自己責任とはいえ、初めての工事はどの業者を選べばいいのかわからないので、判断は本当に難しい。
窓口が人当たりの良さそうな感じではあったので油断したというのもある。
 
結果から先に言うと、少し高くてもきちんと客側の立場になってくれる営業窓口の人がいる会社にした方がいいということ。
 
自分としては「たくさんの客を抱え相手も忙しいのだ」と何とか考えようとしたし、質問のメールも相手がわかりやすいように箇条書きにしたり、かなり丁寧に対応したにも関わらず、お願いしたことは調べられていないままだったり、職人さんに伝わっていなかったり、忘れられたり、そもそも返信がこないので何度も催促したり、返事が中途半端なのでまた質問し直したり、、挙げ句の果てに発注漏れやミスがあったりと、とにかくコンセンサスが取れないのである。
これは職人のスキルがどうのこうのと言う以前の問題である。
f:id:deerhuntercat:20230115200629j:image
実際にあった工事の大きな問題
見積もりの問題
使用する商材は、変更があるのが常のこと。今回もいくつか変更があったのだが、その最終見積もりがなかなか来ない。再三の催促の上送られてきたのは工事の前日夜。そしてそこで発注ミスや記載ミス、二重項目などを発見。
 
【教訓】⇒最終見積もりは必ず工事前によくよくよく確認すること!内容は業者任せにはしない!目を皿にして確認し、わからない費用があったら納得するまで聞くこと!
 
工事日程の問題
工事期間は洗面所やキッチンの床シートの張り替えも含め、3日間空けてくださいと言われていた。時間はマンションのルールで9時ー17時厳守。これらが職人さんに伝わっていない。しかも職人さんは2日間しか抑えられていなくて、結局2日間で終わらず。3日目は全く違う業者が来る上に細かい作業の引き継ぎがされていない。2日間しか職人を抑えていないのは「予算のせい。もっと予算があれば、、」と言われた。さらに業者の発注ミスのおかげで部材が間に合わずもっと工事日が必要になったというお粗末さ。
 
【教訓】⇒作業の段取り・手順を事前によーくよくよく確認すること!職人さんに直接聞く方が正確。
 
巾木の問題
キッチンや洗面所の床シートの張り替えで今の巾木を剥がす際、壁紙が剥がれる懸念があるので、新しくつける巾木は今までのものより高さが高いものでなければならない。これが下見の際の、職人と担当者と客の共有事項。
その上で「巾木の色を合わせるため、必ず工事前にサンプルをください」と伝えていたにもかかわらず、散々催促しても来ない。サンプルでなく実物がいきなり来たのは工事の1日目。しかも高さが今までのものより数ミリ低いもので、「これしかない」と言う。ここに至るまで事前の説明一切なし。
結局色が合うのがこれしかないと妥協するしかなく、壁紙の剥がれが露出するところもある状態で巾木がつけられた。
 
【教訓】⇒本来ならやり直し請求できる案件だが、諦めたのは剥がれが露出している部分が冷蔵庫で隠れたから。泣き寝入りしたくなかったらとことん闘うしかない!
 
 
ドア額縁の問題
TOTOのカタログで4辺あるドアの額縁化粧板付きを見つけ、発注した。
カタログを示し、品番とページ数を伝え、写真と図面を確認し発注したにもかかわらず、仕上がって見たら下辺の板がなく3辺の仕様に変更されていた。
入り口を引いて見た時に絵の額縁のように4辺になることで想定していたため、問い合わせたところ、「これが普通です。あなたが普通じゃない」と、その言われ方に驚いた。
全く納得がいかずドア枠の修正を主張したが、これを修正するには浴室ユニットの全てを一からやり直さなければならないと聞き、そんな大事なことなら尚更なぜ事前に確認しないのか、余計に不信感が募った。
これについては後から他の工務店にも相談し、下辺の板は後付けにするが、ゴムパッキンとのコーキングは難しいので接着せずに取り外し可能な形にした。
 
【教訓】⇒依頼主に対して事前説明をきちんとする誠意ある業者を選ぶべき!業者の当たり前は客の当たり前ではない!
 
床ワイパー洗浄の水圧問題
TOTOの床ワイパー洗浄の機器をつける際「水圧(0.10メガパスカル以上)」の条件があり、うちは水圧が低めなので水圧を測って欲しいと依頼したところ、「水圧を測るには他の業者に依頼し、6万円くらいかかる」と言われた。
昨年トイレの改装をした際も業者が水圧計で図ってくれたのでそれはおかしいと思っていたら「自分は知らなかったのだが、工事の際、壁パネルを剥がすと水圧が測れるのでそこで確認できる。万が一水圧の条件が足りなかった場合は代金はいらない」と言われた。
床ワイパー洗浄は発注時にカウンターに付けて納品されるため、それも仕方ないということだった。
 
ところが工事中も工事が終わっても「水圧の結果」の報告がなく、後から催促してもなかなか来ないまま。
その後工事日より1ヶ月経ってから、水圧計のアップ写真が送られてきたが、これがうちのものどうかもわからない、写真素材に撮影日の日付データもないものだった。この写真があるのだったら、すぐに送ってこれたはずなので、ますます不信感が募る。日付がわからないというと、後から写真の左下に日付がついて送られてきた。。まさかの合成!?
 
【教訓】⇒もはや自分で工事中に張り付いて見張るしかない!
 
 
職人さんの問題
・なんとしても2日間で終わらせようと、慌てて作業しているのが傍目でもわかり、細かい作業なのに大丈夫なのかと不安になる。
 ⇒実際、最後に行った洗面所の床シート貼りは壁との境の処理が汚い
 
・養生が完全でなく、あちこちに隙間が空いたところがあり床が埃まみれに。さらに掃除が雑で廊下に敷いた養生シート上も埃まみれ。1日目に帰った後、歩くと足の裏が真っ黒に。廊下に置いていった大きな道具箱も埃だらけ。
 ⇒養生してない壁や床、大理石の棚に建具や道具を立てかけたり置いたりする(傷の心配)
 
・1日目が終了後、木のドア額縁を玄関の外に置いたまま退去。
 ⇒その夜から雨の予報で雨が降ったら濡れて困るので、自分で部屋の中に入れ、角を養生して壁に立てかけた。
 
工事監督は現場にいない。よく聞いたら営業だと思っていたその担当者が工事監督だったらしいと後から聞かされた。
 
*****
その他にも問題は挙げるとキリがない。
とにかく担当者が頼りにならないのでこちらがしっかり確認しないと安心できないし信用できない。おかけで担当者がするべき仕事を自分でするハメになり疲労倍増。。とにかく気をしっかり保って「頑張れ自分!」と自分を励まし続けた。
 
 
これから浴室を工事をする人がいたら、これは伝えたいと思うこと。

相見積もりは必ずとって業者を選ぶ!
 ⇒だが担当者に会って、値段だけでなくその業者をよくよく見極めることが大事(神業レベル)。紹介サイトのレビューはいいことしか載せないので当てにならない。

疑問はとことん質問する!
 ⇒できることできないことも含め業者だけでなくメーカーにも聞く(言うことが違うから)。職人の下見の時にも直接聞く。
  機能面で質問するならTOTOのショールームよりリモデルサポートデスク。(ここの人はとにかく詳しく説明してくれる)
 
今どきの浴槽をよく確認!
 ⇒浴槽は常に進化している。いろんな型が選べるし節水にもなるものがある。
  材質に注意(肩打たせ湯のクッション素材はカビが生えやすいからやめた方がいい)
  勧められたものを鵜呑みにせず、自分でショールームでよく確認すること。
 
床の色は濃い方がいい!
 自分はカラートリートメントなどを使うので、濃いブラウンの床にしたが、これがとても正解に思えた。薄い色は汚れも目立ちやすいし、万が一着色したら取るのは大変だと思う。

肩打たせ湯、テレビ、ミストなどの電気機器はつけない!(ほうがいい)
 ⇒電気系は故障の時、修理などが面倒だから。

迷った床ワイパー洗浄
 ⇒これはまだ試用段階だがあってもいいかも。10年しか持たないことも考慮だが、掃除が楽、カビ対策にはいいかも。

照明はLEDでも自分で電球が替えられるタイプに!
 ⇒そうでないと照明自体を替えなければならなくなる(天井埋め込み型や電球一体型など)
 
気になることはその場で直してもらう!
 ⇒コーキングの雑さなど気になることは遠慮なく言って直してもらうべき。直したはずの?コーキングが汚くて、後から言えばよかったと思うことが未だにある。天井裏からする異音がどうも気になって、これは換気扇かとメーカーに来てもらったら、工事の際のダクトの付け方の問題だった。とにかく工事直後ならおかしいと思うことはすぐに言うべき。
 
保証や補助金などの確認を事前にすること!
 ⇒TOTOの部品補償と業者の工事補償が各々あるので要注意。
  補助金は業者経由でないと申請できないものがあり、それができる業者かどうかも事前に確認。
 
*******************************************************************
 
新しい浴室は今度こそ綺麗に使用しようという気になる。長持ちさせようと、使用するたびにタオルで拭くようになった。特にメタル素材のシルバーの手すりや水栓などは水垢がつかないようにせっせと磨くように拭いている。
保温性が高いという浴槽の蓋は厚さが2.5cmもあるが、片手で持てるほど軽い。これも綺麗に拭く。
TOTOの床と壁の境のコーキングは溝になっているので水が溜まりやすく、そこもよく拭かないとカビが生えやすいと聞いた。(これTOTOに改善してほしい)
丁寧に使用していつまでも綺麗な浴室であるように努力も必要。
 
 
工事に関して言えば、信頼できる知人の紹介などでない限り、小さな業者は避けて、工事業者との間に立ってきちんと客側の立場でコーディネートしてくれる人がいる所が望ましいがその分値段は高くなるのは否めない。
家の全リフォームならともかく、浴室でこんなに大変だとは思わなかったのが正直なところである。胃腸の調子を崩し病院に行ったら「ストレスによる機能性ディスペプシア」と言われた。
心を強くし神の目を持て!透視など霊感能力があるならそれもいい。そう思ったくらい。
トホホなリフォーム騒動だったが、新しい浴室、浴槽はとても気持ちよく、それだけが救いである。

 

Copyright © 2018 Deerhuntercat All rights reserved.