猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

買うべきダウンコートがカナダグースになったわけ

毎冬、悩むのはコレ!一生着れる黒のロング丈のダウンコートが欲しいっ。


今、自分のうちにあるのはいつ買ったのかわからないほど昔のロングのMoncler(モンクレール)。黒のはずなんだがちょっと濃紺に見えるやつ。昔はこれがモンクレールの「黒」だった。今は本当に真っ黒のダウンがたくさん出ているので、いつか買い替えたいと思っていたのだが、なんだかんだ言ってイザという時に役に立つので重宝している。さすがモンクレール、何年、いや何十年経っても経年劣化しないのはすごい。
 
もう一つはDUVETICA(デュベチカ)のカーキ色ミリタリー風デザインの膝上丈のもの。デュベチカもモンクレールに負けず劣らずのダウンの品質の良さで、ふかふかとよく密着し暖かいのだが、難はアームホールが小さくて今時のセーターの上からではきつく感じてしまうこと。いや、太ったのか?ワンサイズ上げて買えばよかったのか??でもタイトに着るとそれなりにカッコイイ。
 
そんなわけで「コレ!」と言った決め手のダウンをいまだに買えていなかったのである。
欲しいのは一生着れる黒のロング丈のダウンコート。細身でなくアームにも少し余裕が欲しい。
 
そこにちょうどユニクロのジル・サンダーコラボ「+J」の発売が、、、今期で終了となるらしいではないか。何を隠そう+Jが初めて発売になったとき、わたしは買いに並んだというちょっと恥ずかしい過去がある。実はそのダウンも今だに持っていて、ファーの襟やミリタリーワッペンを付けてカスタマイズし、ワンマイル用普段着にしている。
 
そこで最後の+Jでダウンを買うってのはどうだ?とサイトを見てみて気になったのは唯一メンズの「ダウンオーバーサイズコート」だった。(相変わらずレディースがダサく見えるのはわたしだけだろうか?)
f:id:deerhuntercat:20220108133541j:image
フィルパワー640以上の高品質で、裾の両サイドにスリットファスナーが付いていて、ロングでも足捌きが良さそうである。それで早速メンズのXSをサイトでポチってみた。
だが実際着てみてがっかりしたのはメンズの”オーバーサイズ”ということは、女性にはXSでも大きいということ。ミシュランタイヤのミシュランマンみたいになってしまったので返品。
確かにあったかそうだったけど着膨れしてカッコ悪いのは嫌だし、一生ものにはほど遠い。
 
やっぱり「ダウン買うならモンクレール」なのか、、猫も杓子もモンクレール、、、それにしてもますます値段が高くなってきてないか?老後の貯蓄を容赦なく蝕む価格設定だ。
それにモンクレールは結構スリムなデザインが多く、今でもアームホールも小さそうである。ウエストラインを細めにしているデザインは女性っぽくてどうも好きになれない。
 
ならばダウンの2大ブランドのもう一つのCANADA GOOSE(カナダグース)。1957年にカナダのトロントにて創業した老舗ダウンブランドである。
何年か前に異常に流行っていたので、今でも通用する?いまさら感はないだろうかと恐る恐るサイトを覗いてみた。デザインがなかなか良さそうであるが、個人的には腕のサイドに大きな丸い赤青ワッペンはアウトドア感出し過ぎでいただけない。この場合、狙うべきはワッペンが黒の「BLACK LABEL(ブラックレーベル)」しかないかと。
カナダグースの「ブラックレーベル」はプレミアムで高級志向のハイエンドユーザー向けに作られたモデルで、生産数も通常ラインに比べて少ないために人とかぶることがないかも。そうでなくてもブランドロゴやラベルが目立つのってカッコ悪いので、デザイン的にも黒いラベルがいい。
 
ブラックレーベルのロング丈で目に留まったのはこの2点。
 

「MYSTIQUE」ミスティーク

 
映画「X MEN」のMYSTIQUE演じる女優の極寒地撮影に向けて開発されたことに由来するんだそうで、頭から足首近くまで寒気から身を守ってくれる防寒性の高さが特徴 。また、ファスナーを高めに設定することで足さばきを考えられたデザイン。コヨーテファーはファスナーにより取り外し可能。
 
□スタイル
Regular Fit(世界規格で欧米を中心にグローバル展開)
□ダウン
625 Fill Power White Duck Down
□生地
ARCTIC TECH/アークティックテック(R)はカナダグースが誇る高機能生地。極限のコンディションや極寒地でもドライで快適に過ごせるよう設計。耐久撥水加工の素材は、コットンが含まれているので、時間の経過とともに経年変化を楽しむことができる。
□素材構成
表地:ポリエステル84% 綿16% 裏地:ポリエステル100% リブ部分:アクリル98% ポリエステル1% ポリウレタン1% 中綿:ダウン80% フェザー20% 毛皮部分:コヨーテ
 
 

「ALDRIDGE PARKA」 (アルドリッジ パーカ)

柔らかいダウン入りの襟、内側に施されたネックウォーマー、また膝下の長さは全て暖かさを追求しデザインされている。2方向ジッパーの上にミリタリーボタン式のプラケットが雨風の侵入を防止。また肘とポケットなど摩擦エリアにはコーデュラ®生地が施されている。内部に組み込まれたリブニットの袖にはサムホールが付いており、保温性と快適さを強化。
取り外し可能で2方向に調節可能なダウンフードが保温性と保護性を強化。背中のリフレクターにプリントされたシグネチャーのリフレクターが暗闇でも視野を補助。つばには、過酷な風に立ち向かうためのシェイピングワイヤと取り外し可能なファーが備え付けられている。フードはスナップボタン付きで顔回りの快適さを保つ。裾のサイドシームジッパーは開閉することで通気性と可動性をアップ!
 
□スタイル
Fusion Fit (アジア規格で小柄な体型にフィットするよう作られている)
□ダウン
625 Fill Power White Duck Down
□生地
ARCTIC TECH/アークティックテック(R)はカナダグースが誇る高機能生地。極限のコンディションや極寒地でもドライで快適に過ごせるよう設計。Vこの素材は、コットンが含まれているので、時間の経過とともに経年変化を楽しむことができる。
□素材構成
表地:ポリエステル85%、綿15% 別布:ナイロン100% 裏地:ナイロン100% リブ部分:アクリル96%、ポリウレタン4% 中わた:ダウン80%、フェザー20% 毛皮部分:コヨーテ
 
これ、デザインに惚れた。マットな生地に袖やフードのリフレクターがデザイン的にも生かされてるのに加え、前と後ろの裾の長さの差、サイドのジッパー、そしてこれ必ず必要だったフロントジッパーの上にボタンでも留められること。着膨れしないスタイルもいい。
 
一目惚れでポチった。到着して後悔したのは1点のみ。重い。モンクレールのロングダウンに比べたら雲泥の差である。脱いだ時片手で持てない?ダウンとして致命的ではないか?肩凝らないだろうか?
だが、その不安も着たときの格好良さに「なかったことに」「気づかないことに」と脳が打ち消してしまった。ファッションはちょっと耐える必要がある
 
************
 
ミスティークを選ばなかったのは、フロントのジッパー仕様。モンクレールにも、Guimauve、Hudson、Goelo、 Giubbotto、Khloe など、ロングのラインアップは豊富なのだが、全てフロントがジッパーだけなことがちょっとネックに。。こんなロング丈で上から下までジッパーって脱ぎ着が大変なことこの上ない。
 
あと、黒のロング丈のダウンコートを買う上でもっとも注意したいのがそのデザインで、間違ってもベンチコートに見えないこと。装飾のないファスナーだけのシンプルさはいいが、ただのベンチコートに見えてしまっては高いお金を払った甲斐がない。
 
それにしてもカナダグースって色々調べれば調べるほどいろんな発見があった。
 
 
①バックパックストラップでハンズフリーで便利な持ち運び。
脱いだときにリュックのように背負うストラップが内側に付いている。持つのに重いからだろうか??
 
②豊富なサイズ展開
モデルによってサイズスタイルが違い、欧米人をはじめ、海外向けにグローバル展開されているレギュラーフィット、アジア諸国全般に向けたフュージョンフィットの他に日本人の体型に合った小さなサイズで展開するモデルのジャパンフィット(フュージョンフィットよりおおよそハーフサイズ小さめ)がある。それぞれにXSから展開しており、サイズの選択肢が広い。わたしは少し余裕のつもりでフュージョンフィットのSを購入したが、厚手のセーターを着たらちょうど良い程度。
 
③リフレクター
夜道に黒のダウンは車に轢かれる危険度大!ということでこのリフレクターがフードや袖口についているのは素晴らしい。それもデザインにうまく溶け込んでいて返ってカッコいい。
 
④コヨーテファー
なんでコヨーテ?と思ったのだが、このコヨーテのファーは氷点下でも凍らないらしい。極寒冷地での使用に耐えうる素材を選んでいるということ。
だが、昨年カナダグースは毛皮の使用をやめることを発表したので、今後はどうなるのだろうか?
 
⑤高品質なダウン
カナダ産の最高級のダックダウンを使用。ダウンは保温性、フェザーは形状を整えるためとよく言われているが、モデルによってダウンとフェザーの配合を微妙に変えているらしい。
一般的に600から700フィルパワーで良質なダウンと言われているが、数値が高ければ良いというものでもないらしく、着る地の気候に合わせることが重要らしい。
わたしが買ったアルドリッジ パーカの625フィルパワーという数値は、日本で使用することを想定している適切な数値とのこと。
 
⑥高機能生地「ARCTIC TECH / アークティクテック」 
雨やみぞれは玉状にはじくほどの撥水性に、 すり減りにくく裂けにくい耐摩耗性にも優れた生地を使用している。
ポリエステル85%とコットン15%の生地で耐久撥水加工が施されていて、また擦れにくく破れにくい素材を採用し、風を通さない織り方や加工をしている。これがカナダグース=ハードシェル機能ファーストということらしい。
しかし多分、これが重さの理由なのではないだろうか?そもそもコットンが入ってること自体が重いのと、表面加工するとなおさら重くなるような気がする。今更だが、短い丈の方が重さを軽減できると思う。
 
この生地に関して言うと、もう一つの問題は「白化」。
カナダグースのこの生地は長く使用していると、袖や節々、ポケット、エリ部分などが白く生地がはげたようになるらしい。この白化を治すには部分染め(筆を使って一カ所ずつ手で丁寧に染める)や全体染めをしてくれるクリーニング屋さんに出すといいらしいが、これはコットンを使った生地の宿命でもあると思うので、仕方ない。修理しながら50年は着れる耐久性というけど、まあそんなに生きてないし。。
 
 
モンクレールの他にタトラスやヘルノなども見て、最終的に選んだカナダグースだが、値段もそれなりにしたが、モンクレールに比べたらこれだけの機能で高品質の割にリーズナブルで、寒冷地向きとはいえ、とにかく寒がりなわたしには本当に暖かく、雪の日に傘も要らなかった。とにかくデザインがいいことが決定打。これからも大切に着ていきたい。

 

Copyright © 2018 Deerhuntercat All rights reserved.