このコロナ感染拡大の最中に、災害時の備蓄について考えている。
テレワークで家にいると、家の中のことが気になってきて、あれこれ整理しているうちに、いざという時の備えが穴だらけなことに気づいたからである。
災害というと、最近でいうと2019年10月の台風19号だが、東京でも停電になった世帯があって驚いた。都内ではめったに停電はしないと思っていたから。今の生活で一番支障があるのは停電だ。
スマホ用のバッテリーチャージャーは誰もが持っていると思うし、うちでは懐中電灯や小さなランタン、充電式電池エネループなどいくつか用意している。でもそれだけで安心?東京が停電するっていう一大事は余程のことで、一日で停電が回復するとは思えないではないか。
友人とそんな話をしていたら、なんと友人宅にはいざという時のために発電機を買ってあるという。え?発電機?そこまで必要?いや確かに、2〜3日以上の停電になったら必要かもしれない、つか必要だろ。なんて迂闊だったんだろう、軽く考えすぎていた。
というわけで、早速、うちにも備えよ、発電機。
ところが発電機って、ガソリンとかガスカセットで動かすものだったのか??(唖然)と人生後半にもさしかかって今更ながらに知って驚く。
そもそもガスカセット缶って災害時に使っていいのか?危なくないのか?うーん。。。
検索していると HONDAとかYAMAHAとか、エンジン系の?メーカーが並んでいる。へー、そういうもんなんだ。そして値段の高いこと!10万以上するではないか。。
ちなみに一番のオススメはHONDA 。友人が買ったのもこれだ。
しかしマンション暮らしの一般家庭にこんなデカいものどこに置く?そこで気づいたのだが、ポータブル電源には発電機と蓄電器ってのがあって、発電機はガソリンやガスカセットで動かすのだが、蓄電器は電気で充電して使う。停電したら充電できないじゃないか、と思うのだが、それにはソーラーパネルを付けて蓄電することができるというエコで粋なやつである。
なるほど、うちにはこれがいいじゃないか。
さて、では蓄電器はどれを選べばいいんだろう??
気が短いので結論から言うと、Jackery ポータブル電源、JVC ポータブル電源、SmartTap POWERARQ 、の中から、必要な容量のやつを選ぶのがいいことがわかった。
使えないと困るスマホ、タブレット、ノートパソコンなどの充電や、比較的消費電力の高いポータブル調理器具、扇風機、電気毛布などの非常時に使う電気製品がどのくらいの容量を使うか?が指針で、例えば容量500Whとは500Wの消費電力の機器を1時間動作させられる容量のことで、100Wの機器なら5時間動作させられる。
定格出力とは、一度に使える出力のことで、500Wの場合、1つの機器が500W以上のものは使えないし、合計が超えても使えない。100Wの機器なら5つまでは使えるということ。まあ、このレベルってキャンプなんかに使うやつですね。
ポータブルでも大きいにこしたことはないので、ここでは容量が大きめのやつをご紹介。(HPより抜粋引用あり)
Jackery製の蓄電器
ポータブル電源 700W
194,400mAh/700Wh/3.6V/定格出力500W
AC出力×2、USB出力×3、DC出力×2+シガーソケット1
ポータブル電源 400W
110000mAh/ 400Wh/3.6V/定格出力200W
AC出力×1、USB出力×2、DC出力×シガーソケット1
Jackery Incは2012年にAppleの元バッテリーエンジニアにより米国シリコンバレーで設立され、最先端の研究開発および製造の専門知識を積み重ね、2015年に世界初のリチウムポータブル電源を開発したという、まだ歴史の浅い会社である。が、JVCケンウッド社と戦略的に組み、冒険家にエコなアウトドア用の電源ソリューションを提供するなど、その品質の確かさもあって人気が高い。
純正弦波(これが大事らしい)を採用しており、家庭用電源と同一な高品質な波形で電力を供給することができるので、パソコンや、スピーカーなどほとんどの精密機器も問題なく使える。
ちなみにポータブル電源はファン放熱が必要で、放熱孔があり、出力ポートが露出しているため、耐水・防水性能はないとのこと。
ソーラーパネル充電をする場合、MPPT(最大電力点追従制御)方式とPWM方式があるらしいのだが、Jackeryポータブル電源700は、2019年9月からMPPT方式を採用し、それぞれの気象条件下で太陽電池から最大の電力を取り出すことができるようになった。
上が平らになる収納型の取っ手が付いて6kgちょっとの重量なので、持ち運びにも便利。業界最長2年の保証付きなのも嬉しい。
Jackery シリーズの中で最も強力なモデル、Jackery ポータブル電源 1000Wもある。
JVCケンウッド製の蓄電器
ポータブル電源 BN-RB6-C 626W
174,000mAh / 626.4Wh/3.6V/定格出力500W
AC出力×2、USB出力×3、DC出力×2+シガーソケット1
ポータブル電源 BN-RB5-C 518W
144000mAh/518Wh/3.6V/定格出力500W
AC出力×2、USB出力×3、DC出力×2+シガーソケット1
Jackery社と共同開発とあるが、色と容量が違うだけでほとんど同じと考えてよい。 Jackeryが持っていないちょうど間の容量を販売している。2019年10月発売なので、MPPT方式を採用していて、複数の専門機関による安全性試験や、同社独自の安全基準による検証をクリアしている点が特徴。
本体サイズはどちらの容量も300×193×192mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。
SmartTap の蓄電器
POWERARQ 626W
174,000mAh / 626.4Wh/3.6V 定格出力:300W
AC出力×1、USB出力×3、DC出力×2+シガーソケット1
POWERARQ2 500W
45,000mAh/500Wh/11.1V/定格出力:300W
AC出力×2、USB出力×4、DC出力×2+シガーソケット1
Jackery社がOEM元である。福岡県にある加島商事株式会社が企画販売。
洗練されたデザインとカラフルな6色展開で品質もよく、アウトドア界ではすこぶる人気らしい。
ただし、POWERARQ はソーラーパネル用MPPT方式を採用していない。
POWERARQ2は、POWERARQより後に発売された新型。取っ手を倒して平らになり、ワイヤレス充電が可能になった。防塵防水は生活防水程度のIP21。ソーラーパネル用にはMPPT方式を採用している。
この他、ポータブル電源を調べていると、suaoki というブランドに人気があったか今もあるらしいのだが、その外観を見ただけで、自分のセンスにはあわず、昔のカセットデッキみたいでいただけないと思ったので割愛した。もしかしたらすごい高性能ポータブル電源かも。。。
ソーラーパネル
ソーラパネルはJackery製とSmartTap製で各々販売している。
他社製の互換性については、Jackery社は「JVCのポータブル電源に対応している」と言い、JVC社は「Jackeryのソーラーパネルは動作確認を行なっておりません」と言う不思議な関係。
Jackery製とSmartTap製の互換性は「動作確認を行なっておりません」と言われるので、まあ同じメーカーにした方が良い。
Jackery製
Jackery SolarSaga 60W
折り畳み時:405×290×15mm 広げる:865×405mm×5mm
Jackery SolarSaga 100W
折り畳み時:621×554mmで、広げる:1242×554mm
SmartTap製
SmartTap 120W STSL120M 防水
670x1160x3mm
SmartTap 120W STSL120FD 折り畳み
折り畳み時:527x554x15mm 広げる:1578×554mm
見た目重視な自分の好みで、最初はグッドデザイン賞も受賞しているPOWERARQ2 を、やはり容量が大きい方のPOWERARQ を、と狙いを定めていたのだが、ソーラーパネルや定格出力の大きさなどを色々調べているうちに、JVCケンウッドの方がいいと思えてきた。容量が大きい方を選ぶと取手はたためる方がいいし、大きさや重さはさほど変わらないが、コンセントの数も重要になってくる。POWERARQは定格出力やコンセントの数において劣っている。
JVCケンウッド=Jackery なのだが、どうしてJVCケンウッドの方かというと、単に色の好み。Jackeryの黒にオレンジっていかにもレスキューかよって感じより、家に置いて馴染む黒にベージュの方が格好いいし、落ち着く。色だけで言えばPOWERARQシリーズもセンスのいい色ばかり選んでいるところが好感度大。
なかなかの値段なので、かなり躊躇したが、結局JVCケンウッドのBN-RB6-C 626Wを購入した。
思ったよりコンパクトで部屋の隅に置いてもおかしくない。
これらポータブル電源は、時々アマゾンでセールをやっていたりするので、その時を逃さないようにすればかなりお得に買えるかもしれない。