猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

落ち込んだ時におススメの韓国ドラマ3つ

3月末に公表された、内閣府による初の全国推計によると、40~64歳のひきこもり状態の人は全国に61.3万人いるんだとか。一昔前までは「ひきこもり」といったら不登校とか、若年層のイメージが強かったのだけど、昨今ではひきこもりの50代と、その親80代の苦境を「8050問題」と称して社会的にも注目されるようになっている。確かに50代って散々働いた後に、老後の不安にさいなまれたり、仕事や人間関係がうまくいかなかったり等も含め、今まで我慢してたものが積もり積もって耐えがたくなる繊細な時期でもあると思う。

 

しかし何かのきっかけで心の糸が切れてしまうことって、20代だろうが50代だろうが年齢に関係なく十分あるわけで、誰にでも起こりうること。会社勤めをしていれば、誰だって一度は休んで家に引きこもっていたいことってあるんじゃないだろうか?

その時に、よし、気分転換して頑張ろうと思うか、そのままズルズルと落ち込んでいくか、、それは、周囲の友人や同僚、信頼できる人の力によるところもあるだろうけど、なるべく早い段階で自分の気持ちに気づいて自分で対応する=自分を労わってあげることも大事なんじゃないだろうか?

 

信頼できる友人にストレスをぶちまけるのもいいけど(よくLINEがそれで埋まる、笑)、ちなみにちょっと危険信号を感じた時のわたしのストレス解消法は、ストレス対象を避け、「違う世界に入り込む」こと。それは映画やドラマ、小説の世界である。わたしの場合ではあるが、これってプチ現実逃避にはもってこいだ。

会社で嫌なことがあるとわたしはよく映画館に逃げた。ほんの2時間ちょっとの現実逃避が、実はプチリセットをしてくれるのに役立つのである。観た映画のラストは希望的である方がいいかもしれないが、少し考えさせられるものであってもいいと思う。反対に全く考えずにみられるファンタジーの方がいい場合もある。でも、あまり自分の生活に身近な題材でないほうがいいかな。

とにかくその時間は自分がその映画の世界に生きているような、現実の世界を忘れさせてくれるようなものであればいい。宇宙ものは特に、「宇宙からみた自分の存在のちっぽけさ」を感じて、その悩みさえちっぽけに思えてくる。そして、一度はストーリーが終わるものであることも大事。何故なら、ゲームなどの終わりなく中毒性があるものは、ただどんどんそれにハマってしまって抜けられなくなる危険性があるかもしれないから。

 

もし2時間やそこらくらいでは気分が治らないなら、家に帰ってひたすら長いシリーズドラマを観る。昔流行った「24」みたいな、続きが気になって仕方ないやつ。韓国ドラマもいい。身体がしんどいなら、ベッドに入って小説を読む。

とにかく大事なのはただ我慢してるんじゃなくて「溜め込まないこと」だと思う。

 

ここで、そんな時に役立つかもしれない(注:人によるけど)韓国ドラマで面白かったものを3つ挙げてみた。

(※ほんとうはドロドロの復讐劇が好きなのだが、ここでは割愛)

 

「モンスター ~その愛と復讐~」全50話

交通事故で両親を亡くし、自身も失明してしまった男の復讐劇。「復讐」「嫉妬」「裏切り」「認知症」「記憶喪失」「病気」「財閥」「政界進出」「貧富の差」「跡継ぎ」「遺産相続」「殺人」「隠蔽」「情報院(スパイ)」「服役」。。もちろんそれらに「恋愛」が絡むという韓国ドラマの醍醐味てんこ盛り。一件落着したかと思えばまだこれでもかこれでもかと話が展開する。とにかく悪役が笑っちゃうくらい不死身。登場人物がみなキャラが濃すぎて、こんな可笑しなドラマ、見終わったらきっと誰かに教えてあげたくなるはず。

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「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」全16話

ファンタジー・ラブロマンスホラー?ファンタジーという言葉に最初は気分が引いたのだが、観始めるとどっぷりハマり、最後には号泣する。夜中にこれ観て泣いてる自分がそもそもホラー!

トッケビ」とは、朝鮮半島に伝承されてきた精霊とか鬼神、魑魅のこと。王の嫉妬により命を落とし、不滅の命を持つ“トッケビ”(といってもイケメン30代)になってしまった高麗時代の武将が900年以上の時を経て、唯一その命を安らかに逝かせることができる19歳の女子高生“トッケビの花嫁”と出会ったことで、二人の数奇な運命の物語が始まる。その“トッケビの花嫁”役のキム・ゴウンという女優が一重の目でかわいいだけでなく、演技が上手いので無理なく話に入っていける上に、周囲の登場人物にも各々伏線があって、輪廻転生、罪と罰の要素が絡み合い、面白い。

トッケビを演じたコン・ユという俳優、映画『男と女』で一度観たことがあったが、覚えておらず。。。実は『コーヒープリンス1号店』でその名を不動のものにした実力派らしい。「太陽の末裔 Love Under The Sun」「相続者たち」「シークレット・ガーデン」の人気脚本家キム・ウンスクから熱望されてこの役についたとか。最初はそんなに気にもしなかったのだが、観ていくうちにどんどんカッコよく思えてくるから不思議。とにかく顔や身体のフォルムが綺麗なんだなこの人。。。2019年には新作の映画が2本、『82年生まれ、キム・ジヨン』を原作とした映画と『徐福』(仮題)というクローン人間を題材にした映画があるというから期待!

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「主君の太陽」全17

ごめん、愛してる」のソ・ジソブ、「美男ですね」のホン姉妹脚本、さらに「華麗なる遺産」のチン・ヒョク演出という、これで面白くないはずがない期待の布陣。とかく(役柄が)暗い印象のあるソ・ジソブがラブコメやるっていうだけで可笑しいのに、そこにホラー要素も加わって、これもファンタジック?ラブコメホラー?? ただ、ふたりの掛け合いや、幽霊が見える体質のせいで孤独に生きる女役のコン・ヒョジンのセリフにはうーんとうなづくところあり、実際幽霊怖いし、共感どころもいっぱいで十分楽しめる。

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自分は特に韓国ドラマ通ではないけれど、韓国ドラマってとにかく続きが見たくて途中で止められない上に、特にファンでもなかった韓国俳優が、観ているうちに本当に格好よく思えてきて、それも彼らの演技力の成せる技なんだが、気がつくとその俳優にも夢中になってしまい、他の出演作を探して観たりと次の面白い映画やドラマにつながる。話数がやたら長くても脚本が秀逸だから飽きないというのも、ハマる要素のひとつ、日本のドラマにはなかなかない。

どういう分野が自分のモチベーションをあげてくれるのか、人それぞれだと思うから、日ごろからいろんな映像や本をチェックしては、自分がハマるドラマや映画のジャンルを知っておくと、いざこもりたくなった時に探しやすい。

 

現実逃避用をストックしておくことは、病気を未然に防ぐ未病対策保険に入っておくようなものだ、と思うのである。もちろんこれは自分に効く一例でしかないが、何かの参考になればいい。

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