猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。 せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

老後に大事な3つのキンとは?

歳をとることって初めての体験で誰もがなかなか慣れてなくて、右往左往する。かくいうわたしも、ほんのちょっとしたこと、さっき話した同僚の名前が思い出せないとか、ぶつけて出来たアザがなかなか治らないとか、身長が縮んだとか、ウエストの肉がはみ出て何やっても減らないとか、声帯が衰え歌が下手になったとか、口の端が緩んで食べものの汁が出てくるとか、、(苦笑)

今までうまく出来ていた簡単なことも出来なくなってくる。あらわたしこんなに段取り悪かったかしら?時間の逆算もうまく計算できないから遅刻する。そしてそんな自分にうろたえる。

 

そう、人はそうやって知らず知らずにどんどん出来ないことが増えていって老いるのである。よく、好奇心を持とうとか軽い運動をとかいうけど、脳がついていかなければ、そんなことも面倒になってくる。

日本の人口は年々減り続け、高齢者の割合がどんどん増えてきている高齢化社会、40年後には平均寿命は男性は81.09⇒84.19 歳、女性は87.26⇒90.93歳になると推計されている。まさに長生き100歳時代とか言われてるけど、生活の質(QOL)を保ったまま、高齢を迎えられる人が果たしてどのくらいいるだろうか?日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる年齢=健康寿命は、男性72.14歳 女性74.79歳、だいたい75歳を超えると要介護認定の可能性が高まってくる。

 

うーむ、今から備えてべきことがあるんじゃないか?

今、高齢化を前にして思うこと、それは大事にすべきはズバリ3つのキン!だと言いたい。

 

3つのキンとはすなわち、「金」「筋」「菌」のことである。

 

いうまでもなく資産、貯金のこと。先立つものがなければ何もできない。若いころからもっと計画的に貯金してればと、悔やんでも悔やみきれない思いを今しているわけで。今になって定年後に受け取る年金や、入社時に無理やり入らされた保険なども加えた自分のなけなしのお金を計算して、銀行から送られてきたライフプランニングシート(100歳まである!)に打ち込むと、ダーっと表になって「はい、あなたの人生いつまででお金が尽きます」という無残な結果を突き付けられる。うーむ、おかしいな、と会社の人事給与担当に「今まで給料の計算、間違ってない?」と聞いて呆れられたのはつい先日のこと。定年後に旅行に行くのにもお金がかかれば、施設に入るのにもお金がかかる。貯めて困ることはない、今すぐ貯金始めよ!である。

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これもわかりやすく、筋肉のこと。結局、老後自立できるかどうかの大半は足腰の強さによる。92歳で亡くなった森光子さんが晩年にもスクワットを朝75回、夜75回、計1日150回やっていたという話は有名だ。でんぐり返しはその賜物である。腹筋もしかりだが、これは今から始めても遅くはない、だがやり続けなければならない。筋肉は壊れて再生して強くなる。軽い有酸素と筋トレ。これはお金をかけなくても自分でできるものだが、わたしは誰かに叱咤激励されないとできない性質なので、ピラティスで身体バランスを整え、体幹が鍛えられるバレエの要素を取り入れたバーエクササイズ、CARDIO BARRE(カーディオバー)に通ってガンガン音楽の中1時間、インストラクターに倣いながらまんべんなく身体を動かして筋トレ+有酸素運動をやっている。(若い人たちの中でとてもツライ)

cardio-barre.jp

そして忘れてはならないのが食事のたんぱく質。筋肉は使ったらたんぱく質を補うこと。大豆や魚や鶏肉や、牛肉でも豚肉でも植物性や動物性片方に偏らず、バランスよく、適量を、ただし脂の少ない部分を毎日意識して食べることが大切。そして「筋肉になれなれ」と唱えながら不味くてもプロテインを補給する。ダイエットだからといって食事量を減らしても、たんぱく質だけは減らしてはいけない。たぶんわかりきってることなんだけど、炭水化物が大好きなわたしにはこれが意外と難しい。 

 

これが一番わかりにくかったのではないだろうか?だが一番あなどってはいけない、腸内細菌のことである。腸内に生息している細菌は約1000種類、100兆個以上。よく聞く善玉菌と悪玉菌とその中間菌に分かれる。顕微鏡で腸の中を覗くと、まるでお花畑(flora)のように見えるということから、「腸内フローラ」名づけられている。バランスを保ちながら免疫細胞を活性化したり、食べ物を栄養へ作り変えたりしていて、その分類は100人100様。

悪玉菌はストレスや脂質、たんぱく質の多い食事習慣(筋肉には必要だけど適量に、てこと)によって増え、有害物質を作り出すことによって、肥満、糖尿病、大腸がん、動脈硬化などの疾患の原因ともなっており、それに対してビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は悪玉菌の増殖を抑え、腸の運動を促してくれる。中間菌は「日和見菌」とも呼ばれ、その名の通り多いほうに味方する。

ただ、善玉菌を増やそうと思ったとき、自分の菌がどの種類の菌に合っているかは、摂ってみないとわからないことが多い。そして悪玉菌はただ失くせばいいわけでもなく、要はバランス、善玉菌が多い状態にしておくことが大事。

そして!もっと大事なのが腸は自律神経ホルモンと密接に関係してるということ。脳と直結してると言ってもいい。自律神経の乱れが腸の乱れにつながる。腸を元気にしておくことは、健康のバロメーターになる。かくいうわたしも腸の動きが悪かったり、反対に過敏性腸症候群になったり、ガスが溜まりやすかったり、あれこれと不調を起こしやすいので、今はビフィズス菌、酪酸菌(宮入菌)などたくさんの種類を摂り、納豆も欠かさない。

  

3つのキン、「金」「筋」「菌」。健康で、足腰丈夫で、贅沢はしなくても暮らしていくのに困らないお金。これらは本来は高齢化を迎える前にあわてて気をつけることではなく、若いころから意識すべきこと。でも楽しいことがたくさんある若い時にはなかなかそこまで気が回らないし、そもそも実感が無い。だけどきっとその後に準備してきてよかったと思う時がくる。

さて、今からでも間に合うことをとにかく頑張ってみるか、高齢期に突入する一歩手前で、まだ心身ともに元気なうちにすべての生活習慣をみなおそう、そして令和の時代を笑って乗り切ろう、とあらためて思うのであった。

 

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