猫のツメ、ときどき腰痛。

偏った物欲と健康への偏愛。ときどき旅。ときどき腰痛。せまりくる高齢化社会を笑いながら生き抜くための情報発信ブログ。

『紙の月 』角田光代の怪

原作を読んでから映画を観た。

電車の中で読んでいたら、、ひたすら息苦しく、気持ち悪くなった。。。

ひとりの主婦の孤独感と空虚感。
不正だとさえ意識せず、どんどん嵌って後戻りできない、狂い始めた感覚、そのことを自覚できない麻痺感、夫に、歳下の恋人に感じた何か違うという違和感、罪悪感もなく高揚感だけで歪んでいく感じ、そしていつ誰がこうなってもおかしくない危うさ…

そういったものへの、なにか粟立つような、ゾワッとする恐怖感で、背中から胃を鷲掴みされるようで、、
単に「横領する」とか「男に貢ぐ」という話ではない、後味の悪さが面白い?巧いな角田光代、ていう小説。


映画では宮沢りえ。

映画は、ちょっと物足りなかったかも、ひりひり具合や堕ちていく過程が。
それでもMOZUの印象が鮮烈だった池松壮亮、そして何より小林聡美がよかった。
原作とは違う脚本だしかなり端折ってるけど、それでも後味の悪さは変わりません。

 

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